愚痴

以前、ゼミの飲み会で就活の話になった時のこと。

教授が、就活が不安ならキャリアセンターに一度行ってみるといいと話していた。

更にキャリアセンターには
「自力で就活を進められるが一応キャリセンを利用する学生」
「キャリセンを普通に頼る学生」
「どうしようも無い学生」
それぞれが2:6:2の割合で来ると話していた。

その「どうしようも無い学生」と言った時に、教授がさりげなく俺を指さした。
他の人はそれに気づいていないようだった。

教授は、俺を見ていなかった。
だが指先は俺に向いていた。
しかも、ただ指をさすのではなく、俺を囲うように指先で円を描いていた。
「正にコイツのことだ」と言わんばかりに。


頭にきた。




普段のゼミの飲み会では、俺は何故かイジられ(?)的な立ち位置なので、悪口っぽいことを言われることはままあった。しかし、今回ばかりはかなり頭に来てしまった。

というのも、当時はお酒の飲めない学生に配慮し、お酒は誰も頼んでいなかった。シラフだったのだ。

それも手伝って、余計に怒りが増した。
お酒のノリならともかく、シラフでこんなことを言われるのかと。




教授が何をもって、俺を「どうしようもない学生」だと言っていたのかは分からない。

まぁ恐らく、俺の就活がなかなか終わらなかったことを踏まえてるのだろうが、たかだか週一程度でしか会っていなかった人間に「どうしようもない」と言われる筋合いは無い。
俺の何を知っているのか。

実際、俺は「どうしようもない学生」ではあったが、あの言い方とジェスチャーには今でも納得がいっていない。

2ヶ月ほど前の話だが、どう消化したらいいのか分からないので、とりあえずここに記しておく。



(2023/03/22 追記)

つい先日、中学時代の部活の人達(顧問の先生も含めて)で初めて飲み会を開いた。

3年振りくらいに顧問の先生と会ったのもあるが、話は盛り上がったし、変に遠慮をすることなく先生とも話せた。

これは間違いなくお酒のおかげである。
お酒があること、これが世代関係無く人と楽しく話すための前提条件であると先日の飲み会で確信した。



俺はあのゼミの飲み会では全然喋らなかった。

教授にも、君は普段から喋らないのかと聞かれたが、適当に「そーなんすよねー。あんま喋んないんすよねー。」と返した。

実際は、アルコールを摂取できなかったために、気分がアガらず退屈だったのだ。

(ちなみに卓は2つに別れており、先生と俺が居た卓(4人)と学生だけの卓(5人)があった。こっちは全然盛り上がらないのに、隣の卓は滅茶苦茶楽しそうだった。それが余計しんどかった。

俺もそっちが良かったァァァ!!!!
学生同士でくだらない話やノリで盛り上がりたかったァァァ!!!!)

とはいえ、素直に「アルコールが無くて退屈なんすよね〜」とは言えなかった。

これまでの飲み会ではお酒を沢山飲むことができたのだが、今回はお酒が苦手で飲み会に来れていなかった人に配慮し、1件目ではお酒無しになったのである。

今思えば、これが全ての原因だと思う。
酔った状態であれば、教授の屈辱的なイジりなど笑ってやり過ごしたり、あえてノッて余計にバカな発言をしたりしていた。

しかし、やはりシラフの状態ではそういった対応は無理なのである。
あれはお酒ならではのノリなのである。

酒が無いと無意識のうちに、相手のイジりを冗談と分からずそのまま受け止めてしまうのである。



結論としては、やはり酒の無い飲み会なんかありえないということだ。
(誤解の無いように言うと、あの飲み会の幹事をやってくれた同級生を責める意図は全くない。むしろ感謝しているし、酒の無い飲み会がどれだけ退屈かを知る良い勉強になった。)

正直あの飲み会で、酒のノリが嫌な奴は最初から来なくて良いという考えが強まった。
と言うと少し過激だが、酒の飲めない人間にわざわざ配慮をする必要など無いということだ。

飲み会を嫌がる理由として、周りが酒を頼む中で自分だけソフドリは頼めないとか、そもそも飲み会の雰囲気が苦手とか言う人がいるが、特に前者に関してはただの自意識過剰であろう。

大学教授もいるゼミの飲み会では少なからず、飲めない人間に無理やり飲ませようとするノリなんか無いし、ましてや他の人間が何を飲んでるかなんて気にしていない。それがそもそもお酒なのかどうかさえも気にしていない。



誰に言うわけでもないが、飲み会に参加しない理由が自分だけお酒に弱くて行きづらいとかなら、一度は無理して行ってみた方がいいだろう。

絶対平気だから。


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