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流浪の月を読みました。

運命的な出会いに憧れる人は多いが、それと同じくらい運命的な再開に憧れる人も多い。
運命的な再会は2回目の奇跡であり、奇跡を必然にまで飛躍させてくれる。再会した時に、また違った解釈でお互いを見つめ直すことができる。再会するまでの話や昔伝えきれなかったことがたくさんあり、そんな話をしたい人が自分にもいる。本書は辛い描写が多いが、「再会」という希望に満ちている。
文の更紗に対する愛情の大きさが細かい描写で上手に表現されていて、ラストの文の告白にすごい説得力を持たせている。

とても良い作品でした。

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