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TGS2019の選考インディーブースに出展して【開発者/これから目指す人向け】

9/12(木)~9/15(日)に開催されたTGS2019お疲れさまでした!
「フロシキラボ」の屋号で、選考インディーブースに4日間出展者として参加させていただきました。
AchamothさんがnoteでTGS2019に関しての記事を公開されていたので、僕も参加した側で役立ったことや失敗した事などを書いてみる事にしました。
Achamothさんの記事はコチラ

・出展したゲーム

"私が変われば世界が変わる"をコンセプトにした
人格形成ノベルアドベンチャーゲーム「MEssingMEmory/ミッシングメモリー」を出展しました。
製作期間は昨年の9月から、通算2作目の作品で音楽以外1人で制作しています。
特設サイト

紹介動画


・当選の連絡が来たら

連絡が来たら必要事項をgoogleフォームに期限内に記入するよう促されるので、書き込んで送信します。
入力フォームには期限があり期限外になると不参加の意志と見なされてしまうため、不安な方は問い合わせる事をおすすめします。
(自分は繰り上げ当選で、送信した後連絡がなく不安になり事務局に問い合わせをしました)
・全体参加要項
・インディーブース用参加要項
全体参加要項は企業出展に向けての案内ですが、念の為にどちらとも目を通しておきましょう。
全体参加要項は100pを超える分厚い書類なので、一番先に目を通しておいた方が良いです。
インディーブース用参加要項は30pぐらい。こちらは当日印刷して持参すると、不安な点等確認出来て便利です。

・備品レンタル

今年からの新サービス(らしい)で、パソコンとモニター、キーボードとマウスは無料で借りることが出来ました!※事前申し込みが必要です
特にモニターはとても助かりました。本当にありがとうございました…!
※このサービスが来年も行われるかは現時点では不明です。

・事前準備

・お手伝いさん

僕は1人で運営しているので、一番頭を悩ませたのが4日間のお手伝いを誰に頼むかでした。
ブースを無人で開ける事は、特にビジネスデイだとローカライズなどのチャンスを逃してしまう事に繋がるので極力避けたほうが良いと思います。
お手伝いを頼むときはTGSがほぼ立ちっぱなしである事や、他の同人イベントと比べて過酷という事を伝えたほうがgoodです。
僕は事前に伝えていたので、みんな登山靴や歩きやすいスニーカーなどを履いて会場に来てくれました。

・同じインディーブースに出展する人たちのtwitterを見る

僕は当日搬入だったのですが、TGS前日にぼんやりとtwitterを眺めていた所、知り合いのもきねさんのtweetを見て震撼しました。

なんと…レンタルしたパソコンorモニターは箱のまま置いてあり、現地で組み立てが必要だったのです!
もきねさんがこのツイートをしてくれなかったら、僕は当日右往左往していた事でしょう。もきねさん、ありがとう…!
当日に搬入をする場合は、前日搬入する方たちのtweetをチェックし、会場がどういう状態なのかを把握したほうが良いかもしれません。

・出展するゲームの確認

出展するゲームは、前々日までにほぼバグを取っておいた方が良いと思います。
TGS前日はデータを極力触らず、確認程度のプレイにとどめる事を強くお勧めします
なぜかというと、僕は緊張のあまりギリギリまでデータを改善しようといじった結果…TGS当日の朝3時に体験版データがクラッシュするという大惨事を起こしてしまったからです。
バックアップを取っており何とか事なきを得ましたが、そのせいもあり1日目はバグが頻発してしまいました。
もしバックアップを取っていなかったら?今考えてもゾっとします。

・いざ当日

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過酷…現場からは以上です。

・4日間で用意して役立ったもの

・ペットボトルのお茶

会場は熱気がすごく、とにかく暑い!
ビジネス・パブリックデイ共にゲームの説明などでひっきりなしに話すので、すぐに喉が渇きます。
僕自身1日で500mlのお茶を2本消費したので、4日間合計8本は必要でした。

・シフト表

4日間で僕を除き、4人の方に代わる代わる手伝って頂きました。
そこで、誰がどの時間ブースに立っているかを把握する為シフト表を作成。
印刷して携帯+googleドキュメントでいつでも確認出来るようにしました。
誰が何時間ブースに立っているか…という事を常に把握する事で
不測の事態(体調不良になった際、代わりに誰に立ってもらうかなど)に直ぐに対応できました!

・スタッフステッカー

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TGSの4日間、手伝って頂いた方は「support staff」僕は「core member」と書いてあるステッカーを服に貼っていました。
ステッカーだと缶バッチなどとは違い服を傷つけることなく、終わったらすぐに処分出来てとても便利!
これで誰が制作者なのかがわかりやすくなり、当日とても役立ちました。

・プレイ時間を表示したポップ

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メディアの方はブースをいくつも回る必要があるので、イベント内の時間配分がシビアになると思いプレイ時間の目安を書いたポップを作成。
(当日は15分~というポップを掲示)
これを掲示する事で
・時間が無い方はフライヤーだけを渡す、またはお話だけする
・時間がある方は体験版プレイを促す
という誘導ががスムーズにできました。
実際、お客さんやメディアの方はこのPOPを見て
「時間がなくプレイ出来ないのでチラシと連絡先を」
「お話だけでも」と瞬時に判断を下されていたので、プレイするかどうか悩む手間が減ったのではないか?と思っています。

・布ガムテープ+ポスターを持ち運ぶ筒

ガムテープは紙ではなく布テープが良いです!
(紙だと剥がしたときに跡が残ってしまいがち)
ポスターは剥がれることが多いです。
持ち運ぶ長い筒があれば、万が一剥がれても椅子の上に立つことなく
サッと抑えるだけでポスターの修正が出来、とても便利でした。

・片手で食べられる軽食

当日コンビニやフードコードには長蛇の列ができ、買うのに30分かかる…という事が起きるのではないか?と想定し
片手でササッと食べられて、なおかつブースも手も汚さないソイジョイのようなケーキバーを毎日人数分持っていきました。


※ソイジョイとは
大塚製薬から販売されている片手で食べられるケーキのようなバー。
https://www.otsuka.co.jp/soy/

制作者は中々ブースを離れられない事も多く、少し空き時間が出来たらその場でさっと食べられるのですごく役立ちました!

・あればよかったもの

・フライヤー・チラシ

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チラシは4日間で最低1000枚刷ったほうが良いです。
僕は「初参加で知名度も全然ないし、少なめでいいだろう」と言う甘すぎる気持ちで臨んでしまったため
なんと初日でチラシを切らしてしまいました。
その後もコンビニで毎日200枚刷っていきましたが、全ての日において途中でなくなってしまうという大失態。
何度も「チラシorフライヤーないですか?」とお声がけ頂き心苦しかったです…。ごめんなさい。

・英語力
英語は必須です。
中国・フランス・ドイツ…どの国の方でも英語は通じる方が多かったです。
とにかく英語、英語は必須。
自分は英語力0だったのですが…ビジネスデイに手伝いに来てくれた友人とパブリックデイに来てくれた方が海外での仕事経験があり、色々な縁を繋いでくれました。本当にありがとうございました!
TGSで仲良くなった出展者の方に、ポスターの英訳(google翻訳)に関して
「ゲームはとってもいいのに、英語がひどい」とダメ出しを頂いたりもしました…。
簡単な単語を繋げるだけでもよいので、自身のゲーム内容だけでも英語で説明できるようになっていたほうが良いです。

・体力
体力も必須です。

準備時間も合わせると1日あたり8時間ほど立ちっぱなしなので、まず腰にダメージが来てその後足が死にます。
毎日誰かがプレイするたびに、自分では気づかなかったバグが発見されることも多々あり精神力も消耗していきます。
思った以上に体力と精神力を消耗するイベントなので、前日とTGS開催中の徹夜は絶対にやめたほうが良いです。
当日あまりのキツさに頭が回らなくなり、最悪の場合倒れる事もあるかもしれません。
身体が弱かったり、持病を持っている方はそれなりの対策をして臨んだ方が安心できます!
僕がした対策は
・ヘルプカードを持参。なおかつ発作が起きた時の対策も印刷して持参
・常備薬と痛み止めはいつも携帯
・歩けなくなった時のために杖を持参
主治医の先生にTGS後報告しに行ったのですが「よく4日間何事もなく耐えきった」と泣いていました。先生、ご心配おかけしてすみません…。

TGS2019を終えて

2018年、お世話になっているプログラマーさんのTGSブースにお手伝いに行きました。
そのころはまだ1作目であるセーブ回数でルートとエンドが変わるゲーム「Homecoming」を発表したばかり。

「いつか、自分のゲームで絶対にこの舞台に立ちたい」そう自身に誓いゲームを作り続けてきましたが、まさかこんなに早く叶うとは思っていませんでした。

学生時代から読んでいた憧れの雑誌、ファミ通さんに単独記事を書いて頂いたり

その記事がyahooトップニュースになったり

ずっと好きなサイト、ゲームキャストさんに記事が掲載されたり

ローカライズ等多数のお話を頂くこともでき(まだ未定な部分が多数)
開発者さんにもたくさんブースに来て頂き、まさに人生が変わった夢のような4日間でした。
制作中はとても辛かったです。
しかし諦めずに、自分なりに考えて考え抜きながらゲームを作ってよかった。そう思えました。
また、違うゲームでこの舞台に立つために…まずは2020年内マスターアップに向けて制作に邁進します。
支えて頂いた全ての人に感謝です。4日間、本当にありがとうございました!

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