推し活健康法

40代になり、母の介護とまではいかないけれど、買物や病院、何かしたいときに側にいてあげるため、休みの日は基本的には家にいるという生活。
一晩くらいなら泊まりで出かけることは可能なので、大変なときもあるけれど、そこまで不自由は感じてはいません。

仲が悪いわけではないし、嫌いとかでも勿論ないけれど、1人になりたいときもあるので、息抜きは本当に必要だと思う。
ストレスを溜めずに穏やかな気持ちでいる為には定期的な推し活というのは必要不可欠だと改めて思う。
都内へ行くのも大変ではあるが、田舎暮らしのわたしとしては、都内へ行くだけでもだいぶ非日常的な刺激がある。

推しというのは有り難いもので、チケット代を支払えば誰でも平等に楽しい時間を与えてくれる。
わたしは推しの話を聞くのが好きだ。
豊富な知識と経験から自分なりの考えを持ちしっかりブレない軸のある貴重な話を親しみやすく噛み砕いて聞かせてくれる。
とても有意義な時間を過ごさせてくれる。
人間の知識欲を満たしてくれるので、「へぇー」「そうなんだ」「なるほどなぁ」とその知識量にいつも驚かされる。

会話がとてつもなく苦手なわたしは、二人きりの時間に恐怖がある。
会話を成り立たせねばならないプレッシャーがある。
こちらがただ一方的に聞いているだけでは会話は成り立たない。

けれど推し活ではそういった場面にはさほど出くわさない。せいぜい最後に物販を覗いているときに一言二言交わせたらラッキー。
しかも商品を購入するという目的があれば、会話も簡単なやり取りだけで済むので一石二鳥。

推しとたくさん話したいタイプの人もいれば推しを会話で楽しませることが出来ず心苦しい思いする人もいる。

きっとこの人(推し)はそんな当たり前のことわかっているだろうから、会話をする場合も心地いい距離でいてくれるんだろうと思う。

少なすぎず多すぎずほんのり心があったかくなるくらいの会話が出来た日は自然に上がる口角をマスクに押し込んで明日から始まる日常にも負けずに頑張ろうと思える。

次に推しに会える日まで元気に過ごそうと思えるというのは、それだけで推し活健康法と言えるのではないだろうか。

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