元気でね。は別れの言葉。

私の大っ嫌いな言葉に「元気でね。(どうかお元気で)」というものがあります。

 この言葉を言われるともうこの人とは二度と会えないのか?と悪い予感がします。

 元々はこの言葉にそれほど嫌悪感を抱いてはおりませんでしたが、あるキッカケで大っ嫌いになりました。

 友達のお母さんが私が20歳くらいの時に40代で亡くなりました。
ある程度落ち着いたときその友達と飲みました。
すると友達がお母様が亡くなる前日の話をしてくれました。


『お母さんはいつもだったら夜寝る前に、「おやすみ」って言うんだけど死ぬ前の日は「元気でね。」って言ったんだよ。そしたら次の日の朝寝たまま死んでた。もしかしたらお母さんは死ぬことがわかってたのかな、、、』

 友達からその話をされて以来、私は「元気でね」という言葉が縁起の悪い言葉に聞こえるようになりました。

 
 さて、この話は後日談があります。
 私の母方の祖母が一月の半ばに誕生日だったのでお祝いの電話をしました。電話を切る時に祖母から「元気でね。」と言われました。縁起の悪いことをばあちゃん言わんでくれ。と心の中で思ってました。
その10日後くらいに祖母は突然他界しました。

 やはり私にとって「元気でね」という言葉は縁起の悪いものでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?