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失敗しない技能試験の学習手順【4ステップ解説】

本記事は音声配信の内容を元に
テキストでまとめたモノになります。

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本記事のテーマ

・第二種電気工事士技能試験の学習手順

こんにちわ、でんちゃんです。
今回のテーマは「技能試験の学習手順」についてお話していきます。

「技能試験の学習方法が知りたい」
「何から手をつけたらいいのか分からない」
こういった悩みを持つ、第二種電気工事士受験者の参考になる内容でお届けします。

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まず結論から、ツイートにて解説します。


①複線図の理解


技能試験学習において「複線図」は作業の道筋を示す地図のような存在です。
目的地が書いていない、表記がグチャグチャで見づらい・・・こういった地図では目的地にたどり着くのは難しいですよね。


複線図もそれと同じで正しい回路、キレイで見やすく書くことで作業がスムーズに進んでいきます。具体的に学習する内容は

▼スイッチ結線3種類

・単極スイッチ・3路スイッチ・4路スイッチ

▼パイロットランプ3種の結線方法

・常時点灯・同時点滅・異時点滅

以上の6種類の結線方法と、候補問題13問を理解し全て書けるようになることが必須です。

これだけ聞くと、多くて難しいと感じるかもしれませんが慣れてくれば1問の複線図を書くのに5分もかからなくなります。
複線図は色んな回路の応用だと気づいてくるので、コツコツと練習することが大切です。

②欠陥例の理解


技能試験において最も重要なのは「欠陥例の理解」です。
なぜなら、試験においては欠陥と呼ばれる判定を一個でも受ければ不合格となってしまうからです。
具体的に細かい部分まで合わせると全部で50種類以上の欠陥例が存在します。
それを全て把握し「何がダメで、何がOKなのか」の線引きを知ることがとても大切です。

欠陥例を把握していないと、過剰に神経質になり作業時間がいつまで経っても短くならない。といったことは良くあることです。
中には見た目がキレイでないと不合格になってしまうと勘違いしてしてしまう人もいるくらいです。(ちなみに、見た目の綺麗さは合否に関係ありません)

このように欠陥例を知ることは「最低限ココだけ気をつけておけばOK」という妥協点を知ることでもあります。
結果、作業時間の短縮に繋がりバランスのいい時間配分で作業を進める事ができるようになってきます。


③作業開始


ここからが本番です。技能試験の学習は結局の所「手」を動かさなければ何も始まりません。
私のもとには「実際の作業はどの時期から始めればいいですか?」といった質問がよく届きますが

正直な所ステップ1と2の複線図、欠陥例の理解は5〜6割くらいの理解でかまいません。
あとは作業を進めながら同時進行で学んでいく方法が一番効果があるというのが答えです。

ただ作業を始めた頃は、右も左もわからずとても苦労すると思います。過去の私もそうでした。
でも何も焦る必要はなく「それで当たり前」なんですよね。

もっと言えば候補問題13問の一周目は全てがグダグダでちょっとモチベーションが下がってしまうくらい・・でもそれで普通です。

その中で練習のコツを教えると、まず時間は一切気にしなくてOKです。一応今後のためにスマホ等で記録を測っておく程度。
一周目の練習で大切なことは、テキストで答えを見ながらでいいのでゆっくり作業を進めていくことです。


工具の使い方、全体の流れ、どんな材料があるのか、といった雰囲気を掴むための練習だと割り切ることです。ここを焦らず取り組むことで候補問題2周目の成長に大きな差が出てきます。

④課題を見つけ改善する


候補問題13問を全て終えたら、次は2周目に入ります。
理想としては試験本番までには3周ほど練習できると、ほぼ合格圏内です。


13問×3周で36回分、けっこう時間はかかりますが絶対合格したい人にとってはここを目標にするといいです。

とはいえ練習でいちばん大事な時期がこの2周目になります。
具体的には

・時間を意識する
・欠陥の無い作業
・時短テクニックを活用する、など


1周目で感じた問題点を解決しつつクオリティを上げていく、そんなイメージです。
2周目に関しては、しっかりと時間を計測しながら練習することが大事で、時間配分を考えながら作業を進めてください。

理想的な時間配分は

・複線図+作業(30分)
・見直し(10分)

時間がオーバーしてしまっても手を止めずしっかりと最後まで作り上げることが大切です。

2周目作業が安定した時間配分で進められる人は3周目に突入しない選択肢もあるかもしれませんが、
まだ不安定な人は3週目の練習に入ることをオススメします。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回の記事をまとめると

①複線図の理解
スイッチ結線3種類、パイロットランプ結線3種類、候補問題13問を書けるようになる

②欠陥例の理解
技能試験は欠陥判定が一つでもでれば不合格、何がダメで何がOKなのか。作業の妥協ポイントをしる事が大事

③作業開始
複線図、欠陥例の理解は5〜6割位でいいので、手を動かし作業する事が大切。
1周目は不慣れで手こずるけど、時間を気にせずテキストを見ながら全体の雰囲気を掴むこと

④課題を見つけ改善する
2周目練習は1週目の反省点を改善するために、時間配分や欠陥のない作業、時短テクニックを使いクオリティを上げていく

ざっくりカンタンに解説しましたが、技能試験は正しい学習手順で進めていけば誰でも合格圏内に入ることは可能です。
試験挑戦中の方に参考になれば幸いです。

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