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建築業界とインフルエンサー

本記事は音声配信の内容を元に
テキストでまとめたモノになります。

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本記事のテーマ

・建築業界とインフルエンサー

こんにちわ、でんちゃんです。
今回のテーマは「建築現場とインフルエンサー」についてお話していきます。
本記事の内容は下記の通り

①現場の情報は意外に狭い
②電気工事士のインフルエンサーは増えている
③現実とネット情報の組み合わせが理想

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①現場の情報は意外に狭い

現場で働いていると、作業の種類の多さに驚くと思います。
特に電気工事士の仕事はとても種類が多く、数年に一回しかしない作業もあったりします。
私の場合は「建築電気工事」と呼ばれる仕事がメインです。道で見かけるような電柱に登って工事をしたことがないし、線路に関する電気工事士も未経験です。

今の作業範囲の中でも数年やっていない作業を例にすると「アース棒の打ち込み作業」は数年前にやったきりです。建物を建てる1番最初の段階でするアースの打ち込みは、一つの建物で極めて限定的なモノでその作業をする確率も少なくなるという感じです。

こういったようにカテゴリーの違いや限定的な作業により、同じ電気工事でも未経験であったり経験が少ないというのはよくあることです。

また慣れた作業であっても人によってやり方は様々です。
配線作業にしろ、他の会社を見れば自分と全然違う事をしているパターンもよくあります。新人さんは自分の会社のやり方しか教えられないしそれが全てだと思ってしまい、他の会社の職人さんと合同で作業をする場合は戸惑うことが多いでしょう。

現場で習う作業には大切なことがいっぱいありますが、それだけでは情報量が少ないというのが私の考えです。そこで今回お伝えしたいことがネットでも有益な情報が沢山あるので、それをうまく活用していきましょうというわけです。

②電気工事士のインフルエンサーは増えている

ここ数年で建築業界でも情報発信をしている人はすごく増えました。

・ヤザキ電気さん
・電気屋優tuberさん
・なないろ電気通信の前中さん...などなど

上記は電気工事の情報を個人で発信されている方々です。

企業ではなく、いち職人として活躍されている人の発信はとても有益です。
それは職人の技術は言語化がとても難しいこれに尽きると思います。
技術的な事を伝えるには、実際に手を動かしてモノづくりをしている人の感覚や目線がすごく大切で、これは企業や第三者が出来る様なものではありません。

実際の職人は技術を言語化して伝えることが苦手な人が多く「雰囲気で理解しろ」「見て覚えろ」という古い教育が根付いていることも事実なんです。

そんな中で、普段は職人をしながら一方でそれを伝える為に活動しているインフルエンサーの方々の存在はとても貴重です。
個人的には、今後の業界のあり方を変えていくのはこういった情報発信している方々の活躍が大きく関わっていくだろうと思っています。


閉鎖された建築業界の殻を破っていく、そういう人たちが発信する内容は現場で働く人に大きな影響を与えていくだろうし、技術的な学びがとても多いと感じます。

③現場とネット情報の組み合わせが理想

さきほど紹介したヤザキ電気さん電気屋優tuberさんはYou Tubeをメインに電気工事士の情報を発信しています。作業の風景を動画で解説し、見て学習できる素晴らしいコンテンツを発信しています。初心者さんにとってこれほど有益な情報は無いといえるくらいすばらしい活動をしています。

なないろ電気通信の前中さんは、インスタグラムで情報発信をされている女性の職人さんです。最近ではクラウドファンディングで資金を募り一般社団法人、女性技能者協会の立ち上げを目標に活動しています。

業界では貴重な女性の職人さんで、ネットだけではなく現実の世界にも精力的に活動しています。。

今回紹介した方々はもちろん他にも有益な発信をしている人はまだまだいるので、いろいろと調べてみてほしいと思います。

ネットでの情報収集は大切というお話をしてきましたが、とはいえそれが全てではない、ということも理解してほしいと思います。

ネットでは多くの情報が気軽に手に入り多くの正解を手に入れたような感覚になります。大事なことは取捨選択で、知った情報を現場でどう活かすのかは自分次第です。

一方で現実でも学べることは多くあります。例えば自分の会社のやり方だけではなく、他の会社の技術をよく観察することもすごく大事です。
大半の職人さんは色んな人のやり方をみて、それを真似したり組み合わせたりして自分のスタイルを作っていきます。同業他社からも他業種からもヒントが沢山あります。

そういう選択肢の中で「ネットからの情報も有益だよ」というのが今回お伝えしたかったことです。
現場で学ぶこと+ネットで学ぶこと、どちらも有益でうまくミックスしていくことで技術が身につき自信がついてきます。

まとめ

・現場だけで得られる情報は意外に狭い
・業界のインフルエンサーは増えている
・現場の知識+ネットの情報収集が理想
・うまくミックスさせ情報を取捨選択していく

ネット上にある情報の質はとてもレベルが高くなっていると感じるし、職人の技術をわかりやすく発信している人たちが増え、悩みを抱える人たちの助けになっている流れができ始めています。

これからの時代を作る人たちに希望を持ちつつ、それを上手く活用することも大切だと感じます。

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