「なんでも相談志」 ケース2:相手に合わせて思いを伝える。
「なんでも相談志」
相手に合わせて思いを伝える。
主人公、オオク・キク・タケ
惑星同盟国家資格「なんでも相談志」 保持者。
相談者
コイオ・シ・ナイトさん
相談内容
新入社員で入った。会社の取り引き先に好きな人ができて、飲み会で連絡先を聞いても教えてくれません。毎日、気になって仕方がないんです。みとめてもらおうと仕事も一生懸命覚えて最低限のことができる様になりました。
これは恋でしょうか?友人に話してみたら相手の気持ちを考えていないのはまずいとか危ない奴だと思われるよとか、言われて困っています。
人類の寿命は250才〜300才の時代になり、8つの地球型惑星を行き来することを可能にした、空間の歪み時空回廊が発見されて役45年の月日が流れていた。
回廊出口付近で見つかった、地球から始まり4つ目に発見された地球型惑星、その名は「アフロディーテ」女神の名を持つその惑星に15億人程の人類が住んでいる。
テラフォーミングを進めているが惑星全体が完了しているわけではない、一部の都市は地下にある。 その名はエデン外界から隔離されテラフォーミングの完了を待っている。
空間通信を使い届く電子メールの中には、ビジネス、プライベート、「なんでも相談志」に対する相談内容も含まれる。
その内容を人間にしか見えない秘書ロボット「リアン」が、なんでも相談志オオク・キク・タケに、伝え彼はリアンに相談者コイオ・シ・ナイトに質問メールを送るようにと伝える。
彼の部屋は殺風景な感じであったが、指を鳴らすと壁には書物の棚、木の丸テーブルに変わり全体的にアンティークな感じになった。
リアンが相談者にメールを送ったことを伝えるとともに、紅茶を用意してくれた。
アフロディーテ特産品、恋多き茶葉と呼ばれる。いや、広告に書いてあったそうな。
「女神のため息」という商品名でまあ、女性に人気な一品だ。
良い気候と水耕栽培の超再生水とミネラルたっぷりのスープで育てられた茶葉は人の手によって揉まれ、人工太陽の下で天日干しにされる。
時間をかけて手間暇をかけて作った一品である。
なんでも相談志とは、
人々をただ聞く技術で助けること。
の出来る資格者の事である。
背景としては、
宇宙開拓時代、そこそこのストレス社会の中、
パワハラ、せくはら、イジメ、不倫、不正、等
巻き込まれる人間はそれなりに苦労する。
同盟政府はそれに対応する為の体系的な
技術が必要になり、
世の中の天才たちを探し出し、
中でもストレスに強い人物たちを
10,000人追跡調査し、
研究開発され運用されたのが、
惑星同盟国家資格「なんでも相談志」
彼らの目的はストレスに苛まれる
人々をただ聞く技術で助けること。
惑星同盟国家資格ともなると色々規制があったりする。
なんでも相談志は金銭(ポイント)は相談者から直接受領出来ない決まりである。
なんでも相談志本部では人員育成など寄付を幅広く受け付けている。
唯一、相談者に許されているのは品物である。
そして「皆さんでお召し上がり下さい。」この言葉が加えられている。
相談者が大物、ときにセレブとも言ったりするが、その常識が適応されるので、倉庫一個分、例えるならタンカー1隻分の品物が届くことが珍しくない。
このような事態に備えてなんでも相談志には、各惑星に拠点が設けられている。そこに連絡して必要な分だけ引き取り、あとは各惑星の拠点に送り届ける。
送り主にお礼状を出す決まりになっている。
リアンがその作業をなんでも相談志アフロディーテ拠点にしてくれたことの報告を受け、オオク・キク・タケは電子メールと打ち、別にお礼状を書いて手紙を出した。
紅茶は趣向品ではあるが有れば生活が豊かになるので良いと考えている。
後は相談者からのメールの返信を待つだけとなった。
通常、なんでも相談志の仕事はワンショットつまり1回の相談に対して24時間〜48時間となっている。
そのため、同じ相談で2〜3回というのはないのが普通である。
相談者の心のつまりを相談者の自信で外して前に進むのを手伝うのがなんでも相談志の役目なので1つの相談は基本的に48時間以内で解決する。
相談者は相談志と会うと基本的にそのまま同じ相談志に相談を受けることが多い。
今回は相談志との相性が悪かったという事で、相談者の信頼復旧と問題解決を依頼された。
事情状況シート、好き嫌いが激しい気に入らないと暴れ出す。人の話は聞かない。
サイボーグに多い症状である。
脳などの神経系のみを機械に移植する為、機械と心のバランスが崩れまれに症状が出てしまう。
本来、なんでも相談志が受けられる案件は、サイボーグ意外と決まっている。
元サイボーグから戻った人は相談を受けることは可能とされている。
例外としてバーチャル空間でのケアは許されている。
バーチャル空間は精神、意識体が電気的に変換が行われ転送される為、ロボットのデータも容易に転送される。
サイボーグが生まれた理由は屈強な身体が宇宙移民団には必要で宇宙空間での活動を主として宇宙船の修理、宇宙空間を漂う岩のようなものの探索、地上に至ってはテラフォーミングの機材の設置などをや地上の開拓を先陣を切って行っている、彼らがいなければ到底実行は不可能だと思われることが多くこの宇宙開拓時代には必要な人材である。
実のところは戦争の遺物である。
開拓時代初期の頃には
精神、意識をロボット体に転送する技術が開発途中だった為、非常に技術的に難度が高いもののサイボーグ化が進められた。
このことも事実ではある。
前回の相談者の対応分の整理が完了し、リアンが淹れてくれた地球産のコーヒーを飲んでいると、コイオ・シ・ナイトからの返信メールが届いたことをリアンから告げられ、読み上げるように指示した。
前振りが長かったがコイオ・シ・ナイトはサイボーグである。
オオク・キク・タケはサイボーグの歴史などを読んでいた。
永遠の命は人類の命題の1つとなっている。
【依頼内容】通常オーダーと言われている。
Q:バーチャル空間でのケアに了承頂けますか?
A:はい。
Q:なんでも相談志サポートロボットの同席は問題ないですか?
A:はい、同席頂いて構いません。
Q:ご相談内容に追加がありますか?
A:サイボーグから生身の肉体に戻すか悩んでいます。
Q:希望の風景はありますか?
A:大形彗星のクレーターで光がはっきり入って周りがくっきり見える場所が希望です。イメージをデータでお送りします。空間の構築にお使いください。
Q:なんでも相談志の服装でご希望はありますか?
スーツ、執事、カジュアル、その他
A:お任せします。
Q:他に何かご要望はありますか?
A:ありません。
内容を確認しバーチャルルームの予約とリアンに伝えた。
リアン早速スケジュールを調べ予約時間を知らせた。
オオク・キク・タケは時間と場所を
コイオ・シ・ナイトに連絡した。
12時30分にカウンセリングルーム55にお越しください。
今回は、通常行わない特別な相談方式になる。
いかんせん、肉体を介さず意識と意識を繋ぎ合わせる、これは記憶が共有させる事になるので、情報量が半端な数量でない、今のその人のそのままとの対話になるので、通常のなんでも相談志では対応がかなり厳しくなる。というか気が狂ってしまう。
そんな事態にもなんでも相談志専用のデバッグ処理があるので問題ないが、色々と面倒なので、対応可能な、なんでも相談志を用意するのが通常の仕事である。
今まではサイボーグの対応ができなかった、正確には理論は確立されているものの実行できるツールがなかった。
そこでリアンの登場である。
なんでも相談志アイテムの相談者の喜怒哀楽がわかる「喜怒哀楽チェッカー」は相手が生身でないと機能しない。
その為、サポートロボット「リアン」が役に立つリアンはそもそもデジタル世界の住人である。AI機能の延長線上にインターフェースとして機械の体を使っているに過ぎない。
喜怒哀楽チェッカーのメンテナンス機能も有している。
ということは喜怒哀楽チェッカーになることが可能である。
大容量の情報のフィルターにもなってくれる。
リアンはそもそもオオク・キク・タケの健康状態の確認、なんでも相談志センターなどのやりとり、その他の事務関係の一切を行う為、オオク・キク・タケは新しい技術を試験的に手伝う役目も担っている。リアンは半ば強制的になんでも相談志拠点から配備されたツールである。
なんでも相談志であるオオク・キク・タケの作業は少々例えが乱暴だが、
ちょうどそれは汗を拭くときにタオルが無くティッシュで拭き取ったもの顔にへばりつき取ったつもりが残ってしまったティッシュの残りがあることを見つけさせ本人に取り除かせる作業。
洗濯機に洋服とポケットティッシュを入れて洗ってしまい。洗濯物を取り出したら小さい塊がいくつも付いていてそれを一つ一つ取り除くのに似ている。
コイオ・シ・ナイトは時間前に現れた控え室でオオク・キク・タケを待っている。
控え室は各種センサーを内蔵した壁に囲まれている。ボディチェクを遠隔で行う。
サイボーグは元々警備用にも活用されていたので本人も気がつかない装備を搭載していることがある。
火器管制や自衛の器具をすべて無効にする作業が行われる。
完了するとオオク・キク・タケが出迎えた。
ようこそいらっしゃいました。握手を求める。
コイオ・シ・ナイトは少し戸惑いながら握手に答え今日はよろしくお願いします。
よく見ても人間にしか見えない。
前回別のなんでも相談志が見破れないわけだ。
とゆうか、手順を飛ばしたとゆうのが正確だ。
事前確認が漏れてい事を聞いていたので改めて事前確認と今回の詳細を伝えるので中のソファーに案内した。
さて、前回はこちら手落ちのために事前確認がめれていたことを本人に伝え改めて確認をさせてほしいと伝えそれが終われば今回の流れを伝えると、わかりましたと答えが返ってきた。
オオク・キク・タケは、
ではゲームの前に確認をさせてもらいます。
ゲームとはその人自身にルールを見つけさせるための行為のこと。
内容はまずあなたはサイボーグで良いですか?と聞けば、
はいと答える。
男性ですか女性ですか?と聞くと、
曖昧だと答える。
サポートAIの同席を許可できますか?と聞くと
はいと答える。
好みの空間は事前に聞いているイメージとあってますか?と聞くと
問題ないです。と答える。
あなたは、何回サイボーグ手術を受けましたか。大改修を2回メンテナンスを3回計5回受けたと答える。
ありがとう、デジタルの世界に接続しますのでソファーが稼働します。分かりましたと答えが帰ってきた。
接続方式はプラグやら非接触型やら色々ある。
最近の主流は非接触タイプでここにいる全てのメンバーが対応している。
現実世界からデジタル世界へ行くダイブシステムを搭載しているソファーが体の負荷を無くすような形に変型していく。
準備が整ったことリアンが告げる。
オオク・キク・タケがゲームのを始めていいかコイオ・シ・ナイトに確認すると、お願いしますと答えが帰ってきた。
オオク・キク・タケがゲームの宣言をデジタル世界に着いたら行うことを告げてダイブした。
精神をデジタルに変換するのはこの時代でもダイブ酔いという船酔いや二日酔に似た症状がでる。
オオク・キク・タケがデジタル世界でのカウンセリングを可能としているのはその世界に対する適応力の強さである。
世界は月面の静かなクレーターのが見え、惑星アフロディーテが眼下に広がる広大な空間にでた、オオク・キク・タケが改めて準備が良いか確認する、コイオ・シ・ナイトは問題ないと答えた。
コイオ・シ・ナイトさんの人生のルールを見つけるために、ゲームを始めます!!
宣言が発信されると喜怒哀楽チェッカーを模した腕輪にはリアンのサポートを示すon Lineの文字が表示されていた。
そこでまずデジタル世界と精神を慣らすために歩き回るのが普通だ。
オオク・キク・タケがこの世界に精神を慣らすために散歩を提案したいのですが、如何でしょうか?
なんでも相談志には人と人を比べるための権限は一切持っていない。
これは人が評価を嫌う生命体であることが発見されたことに他ならない。ただ、提案は許される。
その人のゲームのルールを発見する為のアイテムや行動は許される。
コイオ・シ・ナイトはどうしてかと聞くとオオク・キク・タケはコイオ・シ・ナイトの疑問に答える。
デジタル世界は現実世界と違うので、その空間になるれことにより、あなたのゲームのルールが見つかりやすくなります。
コイオ・シ・ナイトは少し考えたのちに承諾して散歩を始めることにした。
気分が良くなるまで徹底的にデジタルの世界を歩き回る。
その世界は全てを再現しているために石に触れることもできる。
一般の人は肉体と精神のみだが、サイボーグは機械と生身と精神を繋いでいる。
サイボーグは少なくとも1つ気付かないとは言え作業が多いので疲れる。
完全に精神体となり作業が1つ精神隊でデジタル世界にいるかれらはストレスを感じる訳がないのであるが、そんなにことは単純ではない。
そこで、身体と精神を擬似的に分離して、そのストレスを軽減する必要がある。
通常の人間ならばそのまま街に出かけ散歩を気分が良くなるまで続けるのが一般的である。
そもそも、現実世界に身体というしらがみがある以上避けられないことであるが、バーチャルの世界で身体を使いこなせるようになれば現実世界でも使いこなせるという不思議な実績があるのもまた事実であった。
仮想空間で約6時間、現実世界で約1分の散歩を堪能した頃に、コイオ・シ・ナイトは、なんてこった身体が軽い⁈気分も良い⁈まるで肉体を取り戻したようだ!!と伝えてきた。
わかりました。と伝える。1つの段階を超えたようだ。何か他に伝えたいことはありますか?
自分が男だということに気がつきました!
自分はサイボーグということに罪悪感を持っていましてがそれは間違いだと気がつきました。
素晴らしいですね。
わかりました!と答える。
喜怒哀楽チェッカーは安定をしている。
では、とオオク・キク・タケが指を鳴らすと広大な空間に1人掛け用のソファーが2脚現れた、コイオ・シ・ナイトをそのソファーに座るように伝えて座らせる。
広大な惑星を見下ろせる空間にソファーであるアンマッチにもほどがあるかもしれないがそれは仮想空間なので問題ない。
相談者の気分が良ければそれで良いのである。
さて、当初の相談事をお話し下さい。
するとコイオ・シ・ナイトは話し始めた、自分は取引先の人に恋をしてしまったようだ。
ただ、自分が男か女かもわからないサイボーグで苦しくて仕方なかった。相手は男性だった。
それは、それは、苦しかったんですね、いつからですか?とオオク・キク・タケは話しやすい口調で質問した。
コイオ・シ・ナイトはまだ、人間だった頃の大失恋を彼は語り始めた。
その女性は気立てが良く非常に良い女性で、なけなしの努力で告白して付き合うことになり将来を約束しあう仲であった。
彼らの住んでいた惑星は地球であった、その街はものすごく豊かではないが貧しくもなく平和な日々が続いていた。
ある時、2人で街を歩いて彼は彼女と立ち話をして食事をしようと店を決めた時にそれは起こった。
凄まじ爆発音とともに彼は建物の奥に弾きとばされた。
婚約者の握っていた右腕とともに、、
そう、戦争が起きたのだった。
喜怒哀楽チェッカーの色が変わった、深い悲しみの色である。
彼はなりふり構わず泣き崩れた。
彼は言う、あの時あの場所に行かなければ彼女は死ぬことはなかった。
何故自分だけが生き残ったのか!
彼は何度も何度もその時のことを伝え続けた、その間オオク・キク・タケは話しを聞き続けうなづき何度も話しをさせた。
暫くすると、喜怒哀楽チェッカーが燃えるような赤を示した。
真っ赤に染まった怒りの赤である。
彼は周りから責められたと言う、あいつらに俺の悲しみがわかるか!
ふざけるな!
復習してやる!
俺の全てを奪った奴らから!
彼の怒りは全て真っ直ぐに飛んでくる!
精神体のため意図がストレートに伝わる。
リアンが演算処理を行い緩衝材になってくれるので多少は良いが、コイオ・シ・ナイトが怒りをぶちまけるたびに刃物のように飛んでくる。
精神世界なのでイメージを飛ばしてくる。
それを右へ左へと避け時には飛び越えしゃがみ避け続ける必要がある。
それを、可憐なステップで避け続けて更に煽り、コイオ・シ・ナイトに話を続けさせる。
その空間で約48時間凄まじい怒りであったのであろうか、ハッと彼が気が付きオオク・キク・タケに向かって「なってこった!!」
そうかあの時、彼女をびっくりさせようとして手を引っ張ったのがいけないと思っていたんだ!!と訳のわからないことを伝えてきた。
そんなことはどうでも良いことだ!!
と続ける。
オオク・キク・タケはわかりました!
他に伝えたいことはありますかとと聞くと、
コイオ・シ・ナイトはすごくスッキリした!とのこと。
そして、大笑いを始めた!
笑いが止まらなおようである。
何を言っているか分からないが、オオク・キク・タケは相槌をうちともに笑い、話をさせた。
仮想空間で約24時間笑い続けた。
ここまでくると早い。
ちなみに、石が転がっているのを見ても笑ってしまうぐらい心の重さがなくなっている。
ただ単に過去を受け入れる。
それを運命であり人生の流れで必要なことだとコイオ・シ・ナイトは認識したようだ。
喜怒哀楽チェッカーが楽を通り過ぎ全ての数値が98%
今どのような気分ですか?と聞くとコイオ・シ・ナイトは良いと答え簡単に自分の人生をまとめ始めた。
結婚の寸前までいき破局したこと、その時に戦争が勃発し兵士になりある作戦の時に生死をさまよう負傷してサイボーグ化したこと、宇宙開拓船の応募があり乗船したこと。
人生が止まっていたが動き出したこと、恋をすることは悪ではないが、今の恋は偽物だったと気がついたこと、サイボーグのボディーから肉体に移ること決めたと伝えてきた。
喜怒哀楽チェッカーは105%をしてしている。
オオク・キク・タケは確認をする。
ありがとう、ではあなたの宣言はなんですか?
コイオ・シ・ナイトは答える。
過去のしがらみを切り捨てました。
私は人生をいつでもやり直せます。
私は前を向いて良いこと自分を許せたことを宣言します。
私は相手に合わせて話ができます!!
オオク・キク・タケは答える。
素晴らしいですね!
ありがとう、
あなたの人生のルールを承りました。
ゲームを終わります!!
喜怒哀楽チェッカーは120%を維持している。
いやはや、なんともずるい話だが、どんな結果になろうともその人が、前向きになれればれそれで良いわけである。
相談相手が良ければ全て良しである。
サイボーグの体に戻ったコイオ・シ・ナイトは何度もお礼を言う。
何かさせて欲しいと言って、中古の巡洋艦を手に入れたので人員付きでプレゼントしたいとの申し出があったが、丁重にお断りした。
オオク・キク・タケはコイオ・シ・ナイトにもう一つ仕事をするとしたらどんな仕事がしたいですか?
コイオ・シ・ナイト人を助ける仕事をしますよと笑顔で帰っていった。
後日談
コイオ・シ・ナイトは人間に戻った。
サイボーグでもよかったのだが、生身の体を手にすることで人生のやり直す選択を選んだ。
身体は自身の細胞から培養してクローニングを行なったそうだ。
通常は犯罪だがサイボーグから人間に戻る場合は許可されている。
まれに、別の意識が定着してしまい、本人が入れないことがある。
ただ、ちゃんと人間に戻れる保証はどこにもない。
サイボーグから人間に戻れる可能性は80%であったが彼は見事に人間の身体を手に入れた。
実のところ精神をデジタル世界に移すしそれを元の体に戻すのは先に行ったゲームでわかると思うのだが別段難しい事ではないが、別の肉体に移す方法は中々上手くいかないのが実情で20%はロスト言ってしまえば「死」と認定されてしまう。
人間の人生が300年となった今(コールドスリープを使えば理論上10,000年は生存可能)どう生きるかどう生きたかが問われるようだ。惑星を開拓していれば基本問題ないだろう。
コイオ・シ・ナイトは人間に戻り、地球に行きかつて恋人を失った街におり献花をしていた、あの争いはどこにやら、二度と戦争を起こしてはならないとの戒めから、から人々によりモニュメントが残されいた。
戦争も政治の一部である。と誰かが言った。それにしても血を流しすぎである。無血により世界を制する。
コイオ・シ・ナイトの街は、なんでも相談志の総本部が置かれている。
彼はその門を叩き、新しい人生を始めることにした。
オオク・キク・タケは
「なんでも相談志」である。
彼ら、「なんでも相談志」の目的は、
ストレスに苛まれる
人々をただ聞く技術で助けること。
相談者自身が自分のルールを
手にすることを助ける人々のことである。
そして、
彼らはその仕事を誇りて実行している。
【おしまい】
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