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小説ネタ:ちゃんとそれを見れない。

ちゃんとそれを見ないことを続けると、もう見る必要がなくなる。

ところが、どうしてもそれを見なくてはならなくなった時、
何かしらの精神面や肉体面あるいは両方が襲ってくる。

人によっては凄まじ苦痛である。

殴られたわけではないのに痛い。

自分自身に傷を付けないと落ち着かない。

怒りが制御できなくなる。

とにかく、感情を爆発させながら押さえつける。

人によっては、
いま目の前にいない人に対して憎しみをあらわにしたりする。

勿論、誰も変になった自分さえも悪くない。

睡眠と栄養で何とかなるかもしれない、
と思いよく寝てよく食べる多少良くなる。

その苦痛は永遠に続くわけではないが、その見なくてよかったものを再び見なければならないことによる結果である。

そして、その苦痛がなくなった時にその今まで見なかったあるいは見て見ぬ振りをしていたものを直視できるようになる。

楽にそれを見る事ができる。

不思議なものである。

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