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【書く習慣Day15】「人間の記憶」がデータとしてやり取りされる世界【カイバ(アニメ)】

ゆぴ(いしかわゆき)さんの「書く習慣」1ヶ月チャレンジDay15です。

Day15は「誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ」です。

『カイバ』(2008年アニメ)

記憶のデータ化ができるようになり、肉体の死がもはや死と呼べなくなった世界。
記憶はデータバンクに保存され、新しい身体への「乗り換え」や、記憶の売買といったことが可能になり、違法に記憶を改ざん、記憶を盗むことも行われていた。社会は混沌とし、力を失い停滞化していた。そんな世界を主人公カイバは記憶を失ったまま宇宙の星々をめぐり、たくさんの人々と出会い、記憶を取り戻してゆく。
カイバ-ウィキペディアより

可愛らしい絵柄とは裏腹にダークな世界観を持つ割鬱アニメ。
湯浅政明監督の作品です。

私は湯浅監督が好きで、よく氏のアニメを見ます。
この人はとにかく特徴的なんですよね…絵の動かし方とか…
どんなアニメでも、湯浅監督のアニメはすぐわかるぐらい。

平家物語、とかは湯浅監督じゃないけど湯浅監督の系譜ですね。

「楽しい記憶」がドラッグのように高く売られていたり
記憶を抜いた体を「記憶の器」として売り飛ばされたり
「記憶の器」だけが性玩具として売買されていたり…

もう超ダーク。
グロテスクの具現化のような感じで絵柄が可愛くないと見てられない

貧困層は自分の体を生活の足しにして記憶をスリープしていたり、ひとつの家族が同じ体にいたりする一方で、
富裕層は好きに体を買い替えて自由と永遠の命を謳歌しています。

主人公のカイバはそんな世界で記憶を失った状態で目覚めます。

色々な星を渡り歩いて記憶を取り戻していくのですが、
その星々での話も一つ一つ見応えがあります。
ストーリーが大きく動く後半までは一話完結なので、見やすいと思います。

特に第3話「クロニコの長靴」は情緒がグチャグチャになります。
私はこの話で一気に引き込まれました。

楽しい記憶を売って生活の足しにし、悲しい記憶や辛い記憶だけを残すとどうなるか、哀しい末路が描かれています。

誰も悪くない…誰も悪くないんだよ…!!

全体的に引きずる話なので気分が落ち込んでる時はお勧めしませんが、気になる人は見て損は無いと思います。



挿入歌「The Tree Song」がまた良いんだコレが
Den

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