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【今日の読書】お散歩マンガ 3+1冊

今回は、4冊の “お散歩マンガ“ を紹介しようと思います。

“お散歩マンガ“ と書きましたが、そんな言葉があるのか。
とりあえず、読んだらその場所に散歩したくなる情報が載っているマンガを “お散歩マンガ“ とします。作者が登場するエッセイマンガは外しました。

なお、東京とその近辺が多く、馴染みのない方には申し訳ありません。

ちづかマップ(衿沢世衣子)

全3巻。
主人公の鹿子木ちづかは、古地図好きの女子高生です。古地図が好きなわりには歴史はあまり得意ではありません。
家は神田須田町。お祖父さんの善七も近くで古美術商を商っています。

幼馴染の三四郎や従姉妹・りんちゃん、クラスメートなどを交えたお話。

本書に出てくる地名を列挙しましょう。

1巻:日本橋、お茶の水、堀切、近江
2巻:青梅、王子、麹町、紀州
3巻:むさしの、清澄白河、新宿、
   虎ノ門、兵庫・坂越、大森、東京・目白

この作品が他の同様の作品と一線を画しているのは、場所の情報の紹介に終始するのではなく、ストーリーに情報をしっかり練り込んでいるところだと思います。マンガ単体として読んでおもしろい。

作者・衿沢世衣子は『うちのクラスの女子がヤバい』で有名ですね。

東京城址女子高生(山田果苗)

全4巻。
城址というのがポイント。
主人公は広瀬あゆり(城に興味なし)と持田美音(城好き)。
あゆりは美音に半ば強引に城址巡りすることになります。

城の名前だけだと、さすがに「どこだ?」と思いますよね。けど、あえてそのままにしておきます。(松本城、小田原城、郡上八幡城以外は東京です)

1巻:世田谷城、石浜城、深大寺城、
   江戸城、稲付城、成宗城
2巻:渋谷城、高幡城、本郷城、松本城
3巻:奥沢城、練馬城、八王子城、小田原城、
   分倍河原古戦場
4巻:石神井城、品川台場、天神山城、
   郡上八幡城、滝山城、
   小河内ダム(奥多摩湖)

この中でも4巻最後の小河内ダムの話がふと胸を打ちました。

東京の西側、多摩・八王子辺りは北条氏関連の城が多いのです。その北条氏の家臣の杉田屋敷跡が小河内村にあったらしいのですが、ダム建設の際に村ごと水没しました。1957年のことです。

ぐるぐるてくてく(帯屋ミドリ)

全4巻。
池袋にある女子高校の散歩部を舞台にしたお散歩マンガです。
学校の場所の関係で池袋周辺多し。

場所のダブりは省きました。
たとえば、3巻は少ないように見えますが、池袋周辺も多く出てきます。

1巻:池袋、目白、面影橋・早稲田、
   雑司ヶ谷、高田馬場、五反田、
   田町・レインボーブリッジ、田端
2巻:護国寺、西早稲田、北戸田(彩湖)、
   新宿、大塚・巣鴨
3巻:駒込・飛鳥山、神楽坂・市ヶ谷、舞浜
4巻:三ノ輪橋、新大久保、西条(愛媛)、
   上板橋、秋葉原・湯島


散歩の参考としてはこのマンガが今回あげた中で一番いいかもしれません。

散歩もの(久住昌之・谷口ジロー)

『孤独のグルメ』で有名な久住と谷口コンビの作品です。
雰囲気は『孤独のグルメ』を想像すれば良いと思います。

情報は少なく散歩の用にはなりませんが、純粋な散歩のマンガとしてあげておきます。

余談(ブラタモリ)

先日公開した『初期のブラタモリが好きだった』は、本記事を書いている途中で思いついたことです。よろしければ、こちらもどうぞ。

余談2(豪徳寺の招き猫)

『東京城址女子高生』の世田谷城の話には、近くの豪徳寺も出てきます。豪徳寺の招き猫の納所はちょっとした “映えポイント” です。
もう少し描いても良かったのでは?と思いました。代わりに昔撮った写真を載せます。(写真が下手くそで、すみません)


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