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AIに自分の絵柄を追加学習させた話

 おはこんハロチャオ!AI画像生成を楽しんでいる電々(でんでん)です。

 AIの追加学習では昨今、色んな問題が頻出しています。特定個人の絵柄、キャラクター、あるいは実在の人物を再現させる事に特化したモデルなどが日夜飛び交っています。

 人のを勝手に使うなんて……そんなお気持ちが散見される最中、なら私自身の絵柄を追加学習させてみよう!と思い立ちました。

それがコレです!!

 civitaiなんて怪しいサイトでダウンロードしたくねぇぜ!って人は、このページの下部に置いておくのでそこからダウンロードしてください。

 これは、私自身が描いてきたカラーのちびキャラ絵を中心に追加学習させたファイルになります。画像生成界隈的に言うと『絵柄LoRA』ですね。

こんなのが作れる

やろうと思った動機とか

昔描いたオリキャラ(学習データに入ってる)

 何を隠そう、私は絵を描く人間です。といっても殆どが二次創作で、絵は描きたいからというよりも『感極まった衝動の出力先』という側面が大きかったですね。やりたくてやってる訳じゃなく、身の内を暴れまわるこの気持ち……ナニ?!わからん!クソッ、どうすればいい!?この衝動をぶつけてぇ!!!と創作をしていたタイプのオタクです。
 そんなもんで、萌えを体外排出したい!という衝動がないと数年単位で筆を取らない事もあります。まあ創作活動なんて大方の人間にとっては趣味のもんですからね。そういう時もあります(少なくとも自分は)。

 AIやってて『絵描きだ』と書くとまさにAI堕ちと言われそうですが、自分としては萌えの体外排出欲求を気軽に満たしてくれるという意味で、AIはとても素敵なパートナーになってくれました。
 同じように、AIイラストはより多くの人へ創作への扉を開いた素晴らしい道具だと考えています。

 もちろん今はまだ倫理的な問題を多く孕みますし、国内でも判例などが出ていないグレーな状態です。AIと絵描きの共存に向けて、クリーンなモデルの制作に動いている人もいれば、何らかの法整備に動いている方もいらっしゃると聞きます。

自分の手描きイラストを線画抽出機能でAIに着色、補正させたもの。
元絵に沿っていない部分も多いが、AIとの協業は利点も大きい。

 そんな中で、他人の絵柄を真似る・学習させる事が倫理的にNGなら、自分自身の絵柄ならいいのではないか? じゃあやってみよう!
 
という事で、自分自身の絵を学習させたモデルを作成したという次第になります。

やって良かったと思った所

 絵柄の抽出で、意外にも自分の絵柄の良い所が見えるようになりました
 曲がりなりにも絵を描いてきた身なので、やっぱりそこには「こういう要素を入れたいな」と思って描いてきた部分がありました。そこをAIは学習によって上手に抽出してくれたんですよ。

 たとえばインテークヘア。インテークヘアが何なのかって言うと、90年代に流行した特徴的な髪型のひとつです。代表はカードキャプターさくらとかでしょうか。ウマ娘で言うとダイワスカーレットもそうですね。
 自分はコレが三度のメシより好きでありまして、学習データの中にもその特徴を描いた絵がたくさん含まれていました。
 さらには髪の毛の横ハネ!目の描き方!丸っこいほっぺ!おくちの形!髪へのハイライトの入れ方!アホ毛!!!全部私が好きなやつ!!!!

 好きな要素というのは自然と何度も描いているものです。それはほとんど手癖になっていた部分ばかり。自分が好きで描いていたもののはずなのに、当たり前になりすぎて見失っていた所をAIを通していくつも発見できたんです。AIが絵の特徴を上手く汲み取ってくれたことで『私らしさとは何か?』、『自分が何が好きで、何をよく絵柄に落とし込んでいたか?』について改めて気づく事が出来たのは良い体験だったと感じます。

 さらに言うと、LoRAファイルはあくまで補助的なもので、解剖学上おかしな部分をモデル側がかなり補正してくれているとも感じます。つまり「上手くなった自分の絵」として出力してくれるワケで、今後の参考になりそうな部分もたくさん見つけられました。

 AIと絵描きは共存できる。自分はそう思うので、もっと色んな所が整備されていったら楽しい世界が見えるようになるかもネ。おわり。

と言う訳でnoteでのダウンロードはココ

これからのこと

 次は通常等身で描いた絵も学習させてみたいなぁ。あとは自分だけのオリキャラを三面図描いて学習とかもさせてみたい!
 それと、同じことをやってみたい!って人に向けて絵柄LoRAの作り方も公開してみたいところ。

 今後もいろいろとやっていく予定なので、よかったら応援してもらえると嬉しいです。今度こそ本当におわり。

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