手順&プロンプト|AIで「ざっくり論文を読む」方法(有料です)
はじめに
GPT4が話題になった半年くらい前、「もしやAIに論文読んでもらって、先行研究の知ら調べやってもらえるのでは?」と思ったりしたときもありました。そんな期待は淡くも崩れ去って久しいのですが、ようやっと、そのときが来たのかも。
GPT4よりも多くのトークンを扱えるというClaude 2が日本でも使えるようになったことで(perplexity経由だと微妙でした)、「もしや…」が実現しました。もしくは実現したと騙されるレベルになりました。
ということで、その手順とプロンプトをご紹介するのですが、友人・知人数名にこの手順+プロンプトを共有したところ、思った以上に好評で、noteで有料にしてみたら?とのことで、学費の足しになるとは思えませんがアップしてみました。こころ優しい方、よかったらご購入を。
こちらの記事に、この手順+プロンプトを使って実際の論文をざっくり読んだ実例をあげました。
今回の手順+プロンプトでできること
英語の論文PDFについて、以下の8つのポイントを整理して、英語と日本語で回答します。
対象論文の分野、キーワード、著者とその実績(h-index等)、掲載されているジャーナルの実績(impact factor等)と、そのジャーナルがトップジャーナルなのかどうかの判断
ざっくり要約、もうちょい詳しめ要約、一般的な用語を使っての要約
先行研究のどこを乗り越えたか
どのようなデータをどのように分析して、論文の主張を証明したか
参考文献のうち重要と思われるものを挙げ、それぞれの論文の簡単な内容をまとめる
この論文で解決していない問題、起こっている批判や議論はあるか
解決していない問題、起こっている批判は、他の論文で議論・解決されているか
議論・解決を提供している論文を挙げ、それぞれの論文の簡単な内容をまとめる
基本的には、1つのプロンプトで、上記の回答を英語と日本語の両方を返してくれるのですが、それは調子がよいときの話。回答途中でとまったり、先に英語だけで回答して止まったりします。そういうときは、回答を途中からやり直しする簡単なプロンプトを入力したり、日本語でも回答してほしい旨を入力すればたいていの場合はOKです。
まだ怪しいこと
心理学、経営学あたりの分野の論文は、自分の専門領域に近いので、まとにも使えそうということは確認しましたが、それ以外の分野についてはわかっていません。
日本語論文や、日本語での研究(おそらく英語以外)は苦手です。論文自体の内容把握に関しては、日本語論文を英語に訳したものを使えば、結構いけます。が、それでも日本語での先行研究には弱いようで、平気で嘘を付きます。
対象とする論文によるのですが、上記7−8について、存在しない論文を挙げてくることもあります。気になった論文があったら、まずは検索してみて、でてこなければ嘘だと疑うのがよさそうです。
誰向けの内容?
適してるかもな人
先行研究をしなければならないけど、英語ってだけで、ゲロ吐きそうな人。
まだまだたくさん読まないと、研究領域のマップが作れそうもない人
専門分野とは言い切れない領域の論文をざっくり読みたい人
学術的な知識はあまりないが、読んでみたい特定の学術論文がある人
適してない人
上記以外の人。
すでに研究バリバリの方に適してるかどうかはよくわからないっす。
一つ手間を挟むと「適した人」に該当しそうな人
よくわからないけど、学術論文をざっくり読んでみたい人
まずは読みたい論文を特定して、そのPDFを入手する必要があります。
どの論文から読めばいいかわからないが、興味のある研究分野やテーマがはっきりしている人
今回ご紹介するプロンプトとは別のプロンプトを実行することで、最初に読んだら良いかも?という論文を見つけられる可能性があります。
Referenceの記法がAPA以外(Harvardとか?)を希望する人
今回ご紹介するプロンプトの中身を少しいじれば可能かと思われます。
ということで、以下有料部分とさせていただき、手順とプロンプトです。
販売数によって、値上げをしていこうかと考え中です。
ずっと同じプロンプトが有効である保証はありませんが、プロンプト自体は実際に日々使ってアップデートしているので、可能な範囲でこのnoteに更新していく予定です。
そういえば、プロンプトのgithubみたいなのってあったりするんすかね。有料だと、売れればお金的にはありがたいものの。。という思いもありです。
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