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AIと人間とを比較し、これからの方向性(戦略)を考えてみた

「シン・ニホン(安宅和人)」に興味深い内容があったので整理し、AIと人間とを比較し、これからの方向性(戦略)、人間が勝てるポイントについて考えてみました。今後の当事務所の方向性もこれらの点を重視していきたいと思います。

「シン・ニホン(安宅和人)」を参考に作成(卯津羅)

1:意志を持つ(志を立てることができる)
これは人間が目標を立て、その達成のために行動できる能力を指します。AIはプログラミングされた任務を遂行することはできますが、自ら目標を立てることはできません。

2:共感力(心)を持って応じることができる
人間は他人の感情を理解し、それに対応することができます。これにより、人間は他人との深いつながりを築き、協力して目標を達成することができます。一方、AIは感情を経験する能力がなく、共感を真に理解することはできません。

3:事例が少ないことにこそ意味(価値)を見出す
人間は新しい情報や未知の状況から意味や価値を引き出すことができます。これに対し、AIは大量のデータに基づいて学習するため、サンプルが少ない場合には有効な結論を導き出すことが困難です。

4:問いを自ら生み出すことができる
これは、人間が未知の問いを立て、それを解決するための新しいアプローチを模索する能力を示しています。AIは特定の問いに対する答えを見つけることは可能ですが、新たな問いを生み出すことはできません。

5:調整・交渉し、枠組みをつくることができる
人間は他人と協力し、共通の目標に向けて枠組みを作る能力を持っています。AIは基本的に個々のタスクに焦点を当てて設計されており、このような大規模な協調行動は困難です。

6:ヒラメク
これは、人間が予期しないアイデアや解決策を思いつく能力を示しています。AIは既存のデータやパターンに基づいて予測を立てることができますが、まったく新しいアイデアを生成する能力は限定的です。人間は直感や想像力を使ってまったく新しいアイデアや解決策を思いつくことができます。

7:常識的判断の加減ができる
人間は状況に応じて判断を変える能力があります。これは情報の評価、状況の理解、そして時には直感に基づいています。一方、AIはプログラムされたパラメータやルールに従って動作します。AIは「常識」を理解する能力や複雑な人間の社会的なルールを自然に適応する能力を持っていません。

8:言葉(思い)で人を動かすことができる
人間はストーリーテリングや強い言葉を用いて他人に影響を与えることができます。これは情緒的な共鳴や説得力を持つ能力です。AIは情報を伝えることはできますが、人間が持つ感情的な深さや微妙なニュアンスを真に理解し、伝える能力はありません。

これらの能力はすべて、人間がイノベーションと創造性を生み出すための鍵となります。私たちが直面する未知の問題を解決するためには、新しい視点やアプローチが必要です。そのため、目標を設定し、共感し、新しい価値を見つけ、問いを立て、共同で枠組みを作り、ヒラメキ、適切な判断をし、他人を動かす能力が求められます。

これらすべてが人間の創造性とイノベーションの源泉であり、現状のAIがまだ達成できない領域です。ここを磨いていきたいと考えています。

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