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感情コンピューティングと介護ロボティクスの未来を考える

「感情コンピューティング」は、人間の感情を理解し、その反応をシミュレートし、適切に表現する能力をコンピューターやデジタルデバイスに授ける科学と技術の領域を指します。

その目的は、人間とコンピュータとの相互作用をより自然にし、コンピュータが人間の感情を適切に理解し、それに適応することです。介護ロボティクスの分野では、これらの技術が活用され、将来的には高齢者や要介護者の感情状態を評価する道が開かれてくるのではないでしょうか。(コストはかかりますね)

顔の表情、手の動き、視線の方向、声色、頭の動き、発話の頻度、心拍数、瞳孔の反応などを通じて感情の読み取りが可能となるでしょう。

介護ロボット技術(Carer Robo AI)は、このような情報を用いて、介護の質を継続的にかつ自発的に向上させていく新たな段階に進んでいくと予想されます(期待されます)。

介護ロボットは、要介護者の感情や状態に応じて、最適な対応モードを瞬時に選択し、調整する能力を備えることになるでしょう。

そして、ビジネスの観点から見て重要なのは、どのメーカーがそのロボットを製造したかということよりも、どの介護施設でそのロボットが「育成された」(AIの学習経験、コンテンツ制作経験等)ということです。

要するに、ロボットがどれほど多くの経験を積み重ね、具体的な介護の現場にどれだけ適応できる能力を身につけているかが、そのロボットの価値を評価する新しい基準となり得ると、私は考察しています。


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