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TR科目試験受けました&雑談

芸術教養入門、ことばと表現、論述基礎の試験を受けました。

試験内容は言えないけれど、シラバスにある試験対策をちゃんとやっておけば問題ない内容でした。

そして、ちびちびと読み返していた7SEEDS、やっと読み終わりました。
やっぱり田村先生はすごいです。

巨大隕石が地球に衝突し、人類は滅亡する。この最悪な予測に対し、政府は策を講じた。それが「7SEEDS」計画。

才能ある若い男女を選抜し、7人1組で5つのチームを作り、冷凍保存によって人類の種を残すというものだ。

やがて、未来の世界で目覚めた若者たちは、苛烈な環境にさらされ、仲間との別れや出会いを繰り返しながら、懸命に生きようとしていた———

月刊flowers 7SEEDS公式HPより

春・夏A・夏B・秋・冬の5チームに分かれ、1チームあたり7人が冷凍されるのですが、それぞれのチームに色んな事情やら背景があり…。

本当に色々と考えされられるのです。

ある事実があった時、見る方向が変われば見えてくるものも変わる。自分が信じてたものが他の方向から見ることで揺らいでしまう。または、逆に力になることもある。
ある環境ではぶつかり合い憎み合うだけだったのに、コミュニティが変わると様相がかわることがある(もちろん過去の失敗を活かしてるという前提もあるけど)。

たった一言で絶望の淵に立たされることもあれば、たった一言で救われることもある。囚われた過去や思いを、人との触れ合いの中から自分の行動で乗り越えて行こうとする。

人は人との関わりでしか、自分の人間性を知り、磨くことが出来ないのかも知れない。正解も真実もない中、何を選びどう生きていくのか。

もう、なんか、そういう、考えても答えは出ないけど、でも考え続けなければいけないことを、ずっと提示される漫画なんですよ、7SEEDSって。

完璧な人も正しい人もいない。誰もが間違えて、誰もが誰かを傷つける。それでも生きていく。めちゃくちゃ哲学的なんですわ…。

メインキャラは花・嵐・新巻・安吾・ナツの5人だけど、それ以外の登場人物もみんな魅力的(とは言え、個人的には安吾に肩入れしてしまうのですが)。

中高生の時に読んでたら勉強どころじゃなかったと思うので、大人になってから連載開始してくれて良かった。


7SEEDSを読み終えて、哲学への案内の前にコチラも読み返しました。

5巻までしか持っていないので、手元にある分だけ読み返したけど、やはり面白い。
残りの巻も買おう…。

高校生の悩みや問題を倫理教師の高柳がバッサバッサと解決!!…なんて虫の良いことは一切ない。
哲学者のことばを借りて、少しだけ解決の糸口のヒントになるかも、くらいなんだけど、それがいい。

人が抱える問題なんて、そんなに簡単に解決しないし、スッキリ誰もが納得するようなベストアンサーなんて出ない。でもどう考えるのか、どう捉えるのか、そしてわたしはどうするのか、そう言うホントにホントのファースト・スモール・ステップの手助けに、過去の哲学者たちのことばはヒントになるかもしれない。

自分にとっての「EU ZEN」とはなんぞや。

子どもが中学生くらいになったら是非読んで欲しい漫画です(ちょっとだけ過激なシーンがあるので小学生だとオススメ出来ないかも)。

読みたい漫画は読んだので、今度はプラトンのソクラテスの弁明を読みます。

あ、ちなみに、こちらはすっっっごい面白かったです!!!

読みやすい語り口で、スルスルと読んでしまいました。哲学への案内はテキストの中から2冊の本を選ぶ必要があり、当初プラトンとカントにしようと思っていました。しかし、この本を読んで、俄然ニーチェとレヴィ=ストロースが気になりました。だけど、ツァラトゥストラと悲しき熱帯はどちらも上下巻の本で、読むのに時間がかかるなっ!ということで、やっぱりプラトンとカントにすることに。時間の都合上仕方ない!

その他、エピクロス、キルコゲール、ルソー、フッサール、デリダ、マルクス、ハイデガーも気になったので、時間を見つけて個々に触れたいなぁと思いました。

あと、この本の最後がソシュールなのがいいです…!!高一最初の現代国語の授業がソシュールの言語論だったので、それを思い出しながら読みました。先生が著者の飲茶さんのようなことばで伝えてくれていたらもう少し理解がしやすかったのに、などとちょいとばかし思ってしまいましたが、当時の先生のなんともわかりにくい言葉から、自分なりに理解しやすい言葉になんとか咀嚼しようとしたこともいい思い出です。
存在の結びに区別。ゾクゾクしました。






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