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【人生はネタだらけ】最短⁈乳房切除手術翌日から退院まで

 本投稿は手術日の3日後~退院直後の間で作成しています。半分浮かれて打っております。ご容赦ください。一部、実際の画像を使うところがあります。「血」を見るのが苦手な方は以下読み進めるのをお控えください。
 個人的な記録として手術翌日から退院までをまとめております。すべての乳がんや病院が同じような処置や手順をたどるとは限りません。


<手術翌日> 急に色々許可されるが痛みは…

 2時間毎の検温と血圧測定・酸素量測定されるという状態ながらも、点滴のおかげ(アセリオ静注液とあります)?か比較的眠れている感の朝。7時頃、執刀医の先生が病室を訪れてくださいました。
「手術創部も良さそうだから、お水も、お昼から食事も良いからね。おしっこの管取れたら看護士立ち会いで歩いてみて。食事がちゃんととれたら点滴とれます。」
ということで、一日寝ていた状態から、二足歩行で急にやっても良いことが増えた日でした。

お水飲んでOK ~気分は力石徹~

 執刀医が病室を出たあと「み、水…」とあたりを見渡すと、昨晩まで使っていた水飲みがテレビ台の上に!が、どうやって体を起こしたら良いのか分からずイライラすること30分弱、朝の検温で訪れた看護士さんにとってもらって久々のお水。水道水なのは知っていたけど一息付けた瞬間でした。

おしっこの管を外して歩く練習 ~気分はクララ~

 35年ほど前に虫垂炎でも尿管ステントは経験がありましたので、管をぬくことに恐怖はありませんでした。(私にはニュルッと何かが出ていく感覚。気持ちいいもんではありませんけど痛くはありませんでした。)
 まずベッドの端に座るところからと言われても、いざ体を起こそうとすると左わき下あたりに突っ張りとその後ビリビリとした痛みが走ります。何とか座ったあとは、ベッドの柵に右手をかけふらふらと立ち上がり、点滴の移動棒の手すりにつかまりながら、ナースセンターまでよぼよぼと歩いて病室にかえってきました。これだけでドッと疲れます。
 クララはどうしていたのか知りませんが、トイレに行くとき前かがみ状態になる瞬間にはしる創部が裂けそうな痛みが私には恐怖でした。

首から下げるのはドレン排液のパック
はじめてのおつかいのお守り袋みたい

昼食とれたら点滴はずし ~顔の洗い方は猫~

 約一日半ぶりの食事です。「おおっ白米」と思わず声に出ます。虫垂炎のように胃腸にはダメージがないので、普通の食事(メインは鰆、キウイ1/2個付)なことに感動です。これも点滴のおかげか?そこまでお腹がすいているわけではなかったですがよく噛んで完食して、その後点滴は外されました。
 トイレも頑張っていくようにして立つのにも慣れましたが、裂けるような痛みは都度やってくるのがキツかったです。夜寝る前に顔を洗う時、洗面台まで顔を降ろせなくて、猫が手に水つけて舐めてるみたいなことになってました。

<手術後2日目> 急に一人で出来るもん状態

 朝起きてみると、あら?昨日よりもだいぶ痛みがひいているような気がします。左わき下の突っ張りは感じられますが、激痛ではないので普通に顔も洗えます。昨日は体を拭く手伝いをしてもらえましたが、この日からは温タオルを三枚与えられて自分で拭きます。

ランドリー室で洗濯にチャレンジ

  こうなればと自分で洗濯にチャレンジしてみることに。ランドリーカードを買って、洗濯室に向いました。ドラム式洗濯機(500)・縦型洗濯機(200)・乾燥専用機(30分100)が並んでいます。カードが1枚1000円で、利用するたびにカッコ内の数字が消費されていきます。

縦型洗濯機の具体的な使い方は蓋の裏側😿

 乾燥機には適さない素材もあり少量だったので…と、縦型洗濯機の横にカードを入れた瞬間、水がジャーと流れ始めます! 慌てて洗剤を入れ、柔軟剤投入口を探しますが、蓋に残り11分から13分の間で蓋のロックを解除して入れろと!今どきじゃねぇ洗濯機にあたふたしながら、スマホでタイマーにして…柔軟剤🌸の香る洗濯物完了です。
 乾燥機も例にもれずスタートボタンもなくカード刺してからカウントダウンが始まるというなんともシンプルな操作。タオルは一度広げてからとやってるうちに2分はロスしました( ノД`)シクシク…

創傷管理

 「創傷管理」とは、術後の創部の保清を意味しており、主にA4の紙1枚を渡され看護士からガイドがありました。基本溶けていく糸で縫合され、それを透明なテープで止めてあるので、ゴシゴシやらなきゃ、そのままにして普通に過ごしてくれというものです。

患肢運動

 「患肢運動」とはリハビリです。こちらも何度もカラーコピーを繰り返したと思われるA4の紙1枚の説明でした。次のサイトの方が動画で分かりやすいと、ガイドされ終了です。

 これがまぁ結構シンドイんですよ。ぴりぴりぴり痛む痛む。Goodの状態には程遠い自分にがっかり。テツ&トモの”なんでだろう”の動きに似てるのに気が付いて「テツ&トモをゆっくりやれば」なんぞ考えておりました。
 そうこうしているうち、ちょっと高い位置のハンガーに手を伸ばそうとしてズキューンとした痛みに悶絶する私がおりました。まだ全快には時間が必要そうです。

<手術後3日目> もう退院していいよ

 この日の朝も比較的ぐっすり眠れたせいか痛み少なめです。この日も執刀医の先生が病室にやってきてくれました。
「ちょっと傷見せて?お、腕もまぁまぁあがるね? 排液も少ないし、今日ドレン抜いてもらって、一晩様子見て明日退院ってところかな。」
と、突然やって来た退院勧告~
 患部からドレン(エアコンなどの排水でも使う言葉)の排液量が一つの目安になるらしいので、手元のメモで振返ってみました。


実際私の左脇から二本の管で繋がっていた排液貯め用パック
人によってはつながったまま退院することも
  • 手術翌日 14ml, 14ml, 12ml

  • 2日目 16m, 20ml, 12ml

  • 3日目朝 10ml

こんな感じでパックに入った排液をメスシリンダーで1日3回計ってくれます。
多い人は一度で100ml出ることもあるとか。

目安となるのが1日の合計値50ml以内らしく、体温はこの間36.8~37.0℃で、血圧も安定してきているとしてOKが出たとのことです。

痛くないなんてウソじゃん!ドレン除去

 10時ごろ回診の先生(松岡修造をソフトにした感じのイケメン)が来ました。
「では管を抜いていきます。今管を固定していた糸を切ってます。管はニュルッて感じで痛くないですから…」
私「イ”だー⋯い”
全然ニュル(ドイツの名サーキット)じゃないです。痛がりの皆さんは騙されないようにしましょう。

シャワー浴びますとも!

 2回目はないと思っていたところに、「以降シャワーならOK」の言葉に、元気よく「ぜひシャワー使わせてください!」とお願いした私。
 真一文字の縫い目とその下の二つのドレン穴あとを見ながら、さっぱりさせていただきました。

<手術後4日目> ほんとに退院できちゃうぞ

 退院の朝もゆっくり眠れた感。ベッドの素材がいいのかな?
 そして今日も例に漏れず牛乳のついた朝ごはんが配膳されます。「これが入院最後の食事かぁ」とよく噛んでいただきます。

歯を磨いて、着替えて、持ち物をパッキングして、最後の回診を受けて、ナースコールして忘れ物点検でOK出たら…

リストバンドを切ってもらって、お礼を言って退室です。

土日祝日なので救急外来で会計

 前日に医療事務の方には締めていただいているので、金額は知らされていました。事前の説明にしたがってクレジットでお支払い~。伸びるようなら相部屋もと考えましたが、結局個室のままで最終日まで。減額制度のおかげもあって思ったほど金額は伸びませんでした。ありがたや。

5泊6日 お世話になりました

 知ってはいましたが、夜勤も含めた24時間の看護体制、医療補助、清掃、給食担当の方、多くの方に支えられている入院でした。
 担当の先生は執刀から毎日のお声がけまでしていただき、安心して入院期間を終えられたことに感謝の言葉しかありません。
 また今回は時間制限があるとは言え、WiFi環境やスマホ利用について特に制限もないことから、SNS等を通じて多くの応援メッセージをいただき、孤独感のない状態で手術に臨めました。

何もなければ次は3週間後

 保険会社に出す入院証明書の発行には2週間かかるということで、すでに次回の外来予約にもぴったりです。
 手術時のリンパ節の標本検査結果も次回分かる予定です。それからもかかりつけ医と地域連携状態で治療はすすんでいきます。
 noteがご縁でいただいたアドバイスも参考にして、これからも前向きに治療に励んでいきたいと思います。

左半分は男性🚹みたいになったし、性格はもともと男っぽいから、私ってば、これから賢者の道にすすむんじゃないの?!

じゃんねぇ

 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 繰り返しますが、本投稿はたまたま色々な要素が重なり幸運にも早期発見となり、かつ早期退院ができたケースです。この通りというわけにはいかないことが、ガンという病気には多々存在します。一つの参考ケースとしてもらえるならそれはそれでうれしいです。
 いつかお会い出来たらぜひこの笑い話をきいてやってください。

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