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110フィルム発掘とモノクロ変換

先日妻の車から、撮影済みのコダックの110フィルムがカメラ(IKIMONO はちカメラ)についた状態で発掘されました。110フィルムは1972年にコダックが開発したカートリッジ式のフィルムで、私がフィルムカメラにハマり始めた14年か15年くらい前は、フジ・フェラーニア・アグファなどもあり、カメラ店以外にヴィレッジヴァンガードでも売っていました。

手の平サイズに小型化でき、人気を博して一時は、135フィルムが販売休止になりかけるほどの勢いだったそうです。

発掘と言うからにはですね「あの時のフィルムだ」と、断定できる記憶がない時間が経っているわけです。しかも車内で。勿論夏も越しています。
コダックの110フィルム、、。間違いなく期限切れです。現行販売されていませんから。
ちなみに現行販売されている110フィルムは、ロモグラフィーだけと思います。少し前までは110Fukkatsuという銘柄のものもあったのですが、そちらも2018年末期限のものが海外から購入できるくらいです。

撮影済みの24枚(110カートリッジは24枚撮り規格です)。何を撮ったのかも不明。カートリッジ式でフィルムサイズが小さい為自家現像も不可。

現像を依頼するか正直悩みました。

夏の車内、それも一年だけでは無いはずで、像が出ない可能性の方が高いです。像はなんとか出たとしても、まず色は出ないでしょう。

シャッターを切った24回の瞬間を見捨てるのか?シャッターを切ったということは、少なくともその時はなんらかの理由で、この瞬間を残したいと思ったのではなかったのか。

というわけで現像してもらいました。

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結果は12コマしか像が出ませんでした。その内の3コマは薄くて中々判別しにくい状態で、色が転んでフィルム自体は上の写真の、赤みがある部分以外は緑色をしています。

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携帯でマクロ撮影したものをアプリでネガポジ反転して、オートホワイトバランスも設定すると出てきたのは、寺院や桜、実家の庭などでした。上の写真は多分奈良の大仏殿?

これはこれで、このフィルムが辿った時間と環境が込められていて、悪くは無いと個人的には思うのですが、色は諦めてアプリでモノクロに変換するとどうなるのかと。

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このフィルム、多分夏の車内を3回か4回位過ごしているのではないかと思います。ここにはそれくらいの期間訪れていませんから。

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写っている妻の手に持たれているのはベイビーホルガ(110フィルム仕様)では。この写り込んでいるカートリッジは多分数年前に現像した記憶があります。

110フィルムを普段使いに入れようか悩んでいます。16ミリフィルムを汎用カートリッジ使用で、長巻からフィルムを巻いて普段使いにとの構想もあり、色々どうするか決めかねています。

常に持ち運べるというのはメリットですよね。

皆様からのサポートはありがたくフィルムや暗室関連の費用、又はフィルムの存続に寄与すると思われることに、使わせて頂きます。