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野球を知らない人が野球を見に行った。

いつだったか、「野球には『ホーム』と『アウェイ』がある」という話を聞いたとき、何を言っているのかよくわからなかった。試合なんて、どこでやってもそんなに変わらないだろう、と。

私は野球のことを何にも知らない。
基本的なルールもところどころ怪しいレベルで、数年前まで「ノーヒットノーラン」は失敗したバッターに対する言葉だと思っていたし、「楽天」は野球チームが片手間でやっている通販サイトだから信用できないと思っていた。

そんな私が野球をスタジアムに観に行く機会があった。
「へー、現地で見ると実況流れてないんだ。」が第一印象だった。
考えてみたら当たり前な気もする。

いろいろ驚くことがあったが、一番思ったのは冒頭の「ホーム」と「アウェイ」の問題。そもそもの認識は「地元の野球場でやった方が気持ち集中できるよね」くらいのものだった。会場はあくまで会場であり、中立の立場。観客もAチームとBチーム、それぞれの応援している人が半々くらい。その状態で「さあ、どちらが勝つかな?」という感じ。

しかし、実際に中入るとその認識は随分と違うことが分かった。
会場は完全にホームのチームを応援する雰囲気。お客さんの雰囲気だけではない。
会場のビジョン。ホームのチームが攻撃の時だけでバッター毎の音楽が流れ演出と共に選手の名前や映像が出てくる。
ピンチ、チャンスはホームのチーム基準で決まり、それに合わせてアナウンス、ビジョン音楽などの演出がある。

考えてみれば当たり前なのかもしれないが、この雰囲気はとても面白かった。ホームかどうかは重要な問題でありそうだ。

(そもそも、会場は借りているだけで、野球チームとは関係ないと思っていた自分の前提が間違っていた。)

興味がないことでも覗いてみると発見がある。
おそらく野球が好きな人からしたら「そんなわけないじゃん」と一蹴されることだろうが。

さて、この記事を書くにあたって、一応調べてみたら、どうやら日本のプロ野球では「ホーム」と「ビジター」と言うらしい。また一つ賢くなった。

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