2022.9.25. 新宿駅西口 小田急百貨店11F/9F窓景色
2022年10月2日、老朽化による建替えのため、新宿駅西口のランドマークとして長いこと存在していた小田急百貨店本館が閉館した。
ここの11Fと12Fからは、これも新宿西口のランドマークである地下へとつながるロータリーと超高層ビル街などが見られる展望ポイントがあった。閉館迫る9月25日午後、そこから最初で最後の撮影をしてみた。
ガキの頃、オヤジの会社が今はなきスバルビルだったので、社宅のあった阿佐ヶ谷団地からおふくろに新宿へ連れられてデパートレストランでお子様ランチを食った思い出がある。
多分そこだと思うが、壁に魚眼レンズ(ドアについているアレ。昭和40年代ではまだ珍しい)がはまってて
「ここからのぞくと魚の眼みたいに見えるよ」
とかでこの情景を見たっけね。
記憶では魚眼レンズの前に水槽もあって魚もいたような…?
それは装飾記憶か?
なお、眼下のロータリーも西口一帯の再開発で姿を変える。ここからの情景はもう二度と見られない。この日、もう少しねばって夜景バージョンも撮っておけば、と後悔だけ残る。
この手の古い百貨店建築は、その長い存在期間に少しずつ建て増しなどしてることが多いが、ここ小田急百貨店本館もそのようで、一部エリアは迷路のようになっていた。
高度成長期に造られた百貨店なら屋上に遊園地ができるほど広かったりするんだが、全14階建てなのに9Fにちんまりとした"屋上広場"の表記が。この案内図で見てもなんだか中途半端な感じがする。
行ってみると、そこは手前半分がオープンカフェ(バナナジュースメイン)と、奥には児童公園にありそうな幼児向けの遊具が設置してある。壁面には巨大なビルボードがあって、曇天時や夜間に訪れたらなんかディストピアっぽいかも。
この屋上広場はフェンスも高く、展望写真撮影には適していない。けれども、目的はその遊具右側にある階段。こんな地味なスペースだけれども、そこにはフリーに撮影できる窓がある貴重なスペースなのだ。
その地味な窓から見られた情景がこちら。
なんと!新宿駅西口から線路を越えた東口アルタ前広場がクリアに見下ろせたのだった。
実はこの窓、「東京 群集」シリーズを撮り始めた頃にすでに見つけていて夜間撮影はしていた。この度閉館間際ということで、日曜日の昼間、好天時にやっと撮影できた。
子どもの頃からアタリマエに存在していたあれこれ、いつまでもアタリマエに存在し続けているとか思ってるとふいに消えてしまうのがトーキョーの新陳代謝。
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