雑ゲームレビュー 第2回:Children of the Sun

間隔空きましたが第2回です。
今回は執筆時点(24/5/12)では発売ほやほやの新作、Children of the Sun(発売:24/4/9)を珍しくすぐに崩したので雑感を。
どういう方針のレビュー記事かは第一回をご参照ください


Children of the Sunってどんなゲーム?

一言で表せば「一筆書きパズルシューターゲーム」です。
かわいい仮面を被った超能力少女が一発の弾丸を操ってワンショットオールキルをしていく作品。撃つ対象はカルト教団の構成員と

クリア・全実績解除で3.5時間ほど。スコアタ勢ならもっと長く楽しめるかも

最初に書いた通りゲームの本質は一筆書きパズルで、教団の構成員を見事撃ち抜くとそこから任意の方向に弾を曲げられるので、次の構成員を血祭りにあげる…の繰り返し。
特に時間制限がある訳でもないので、各ステージで信者の配置を確認し、どういう手順でヌくか考え実行するだけのシンプルなゲームとなっています。

未プレイだとどういう状況かわからないSS

ほとんどのステージには実績にかかわる特殊なチャレンジミッションが設定されており、提示されるヒントからちょっと特殊な解法を考える必要がありますが、クリアするだけなら何も考えずにヘッドショットマシーンになれば大丈夫。
サイコキネシスで弾丸を動かして障害物を避ける体験はさながら進化版ジョンガリ・A。カルト教団は実質マンハッタン・トランスファー
少女がカルト教団を狙う理由もどことなくそれっぽい。
『おまえらの教祖にとどめを刺す時』ワタシの人生はやっと始まるッ!
みたいな感じ(そんな解釈でいいのか?

レビュー

コンパクトにまとまった良作

画像で上げている通り、全実績解除しても4時間以内、しかもノーヒントでそこそこやり直している。
ではこの4時間弱の体験がボリューム不足だったのかというと別にそうではない…というかこれ以上のボリュームがあるとそれはそれで胃もたれしてしまうと思いました。
というのもゲームの体験自体は「乱数要素のないパズルゲーム」なので、敵の配置等を確認しプランニングを終えたら、後は撃って軌道を微調整する以外特にやることはない。

プレイヤー側に新たな能力を付与したり、ただ撃つだけでは倒せない敵が出たりと多少の捻りは進行に応じて出てくるが、本質はランダム性のない面クリア型パズルである。
アクションゲームのようにプレイヤーの挙動等が大きく変わるわけではないので、短すぎず長すぎずの良い塩梅だったと個人的には感じました。(この手のゲームが苦手な人なら、チャレンジミッションも含めると1ステージでもっと長くかかると思う)

各ステージでスコアが記録されるので、やり込むという意味なら実績解除(チャレンジミッション)ではなくこちらでしょう。
最適解を考え、スコア倍率を維持するために素早く次のターゲットを打ち抜き、リーダーボードの上位を目指す。

最終面をクリアしたらランキング1位だった。発売から一ヶ月後にクリアしたとはいえ、すぐに抜かされそうな気はする

逆に言えば、スコアアタックに興味がないならサクッと終わってしまう作品でもあります。
ストーリーも明確に語られる訳じゃないので、そこを期待するとモヤッとしたまま終わってしまうでしょう。

短所とまでは言わないが痒いところもある

スコアタをやらない、一度限りのパズルゲームとして考えると少しだけ魅力が薄いのは否めないと感じます。
例えばステージのリプレイ機能がないこと。
ステージを終えるとどういう奇跡で弾を動かしたのか表示され、ご丁寧に画像まで保存できるのですが、弾丸が飛んでいく様や教団の構成員が撃ち抜かれる瞬間を第三者目線で見ることはできません。
美しいルート取りをしたとしてもプレイ中は弾丸視点なので、バレットタイムなしで次々沈む狂信者が見たかった。ついでに主人公のご尊顔もちゃんと見たかった

演出面が淡々としているので、特に盛り上がりどころもなく終わってしまうのは残念な部分…。
ステージエディットなんかもできたら楽しそうですね。敵の配置が変わるだけで楽しいので、HexcellsやTrialsシリーズのようにユーザ間でシェアができて、第三者視点でのリプレイの鑑賞もできたらより楽しそう…!
アップデート待ってます

というところで今回はここまで。
Children of the Sun、コンパクトな作品ですがユニークな要素も多く楽しいので、よかったら手にとってみてください。
Steamで定価1,700円で販売中です。
Children of the Sun:ストアページ


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