FUJI & SUN '21. 富士山と空気と音楽と
5月15日16日の二日間。富士山が見える素晴らしいロケーションで開催された、キャンプインフェス「FUJI & SUN '21」。
コロナ禍の中不安ながらも参加したフェス。そこにはずっと求めてたものがありました。
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富士山はいつみても想像の何倍もでかい。
行きの高速道路で突然見える富士山。でっか…と見惚れてテンションあがっていると[新富士I.C]で降りなきゃいけないのに、見逃して次のI.Cで降りる羽目になります。(なりました。)この影響で民謡クルセイダーズを見逃すことに…
FUJI & SUN公式のSpotifyのプレイリスト最高!
フェスの会場は、静岡県[富士山こどもの国]。まずここの会場がとにかく素晴らしい!到着すると大量の鯉のぼりが出迎えてくれます。この日は天気も良く気持ちいい風が吹いていました。
起伏に富んで開放感のある会場。伝わる人にしか伝わらないけど、自由度が高いオープンワールドのゲームみたい。(コログがいそうな岩もあります)とにかく会場内どこへだって行けるし、自由に楽しめる。実際に山の上からステージを見てる人もいました。(あそこはどうやったら行けたんだろう)
5月15日 sat [1日目]
初日は君島大空〜折坂悠太〜くるりを見ました。前述の通り富士山に魅了され、楽しみにしてた、民謡クルセイダーズとVIDEOTAPEMUSICが見れなかったことが心残り。
全部見たいラインナップだったけど、フェスならではの慌ただしさ(飯・トイレ・着替えなど)によりこの日はメインステージしかみれなかった。ただ、君島大空〜折坂悠太〜くるり、この三組をこの並びで演出した運営に拍手。三組とも本当に素晴らしかったです。
会場の前方は、カラフルな旗で区切られており、立ち位置も緑色のポイントで記されていて、安全対策とともに楽しい演出がされててすごく良かった。
君島大空
ギター1本での弾き語りから石若駿さんとのセッションまで、富士山の澄んだ空気と同じく、どこまでも透明で美しい演奏でした。時間が少し余ったとのことで、くるりの“ばらの花”も演奏してくれました…!
折坂悠太
歓声が自粛されたフェスにおいて、すごく“声を出したい”って思った。曇りがちな天候だった初日、“さびしさ”の辺りで陽がさしてきて、ずっと隠れてた富士山が見えた。この日聴いた、“さびしさ”は一生の思い出になる。
くるり
この日のメインステージのトリ、くるりの出番の頃には会場もひんやりした空気に。寒いので上着を取りに車に戻り、再び会場に戻る時まさに、“丘の向こうから”、リハ演奏の“虹”が聴こえた。(東京もやったとか…!)
この日のくるりは、アンテナの頃のようなロックなモードを感じた。20年ぶりの演奏という“続きのない夢の中”。ずっとライブで聴きたかった“ハム食べたい”“HOW TO GO”。ほんとに感動…
中でも一番思い出深いのは“潮風のアリア”。
魚群は光る なだらかに動いて
心の隅を撫でるように 言葉を残す
ミラーボールの光が雲に映し出されて、ほんとに魚群のように見えた。覆っていた分厚い雲も演出の一部に。こうゆうところ、野外フェスならでは。
5月16日 sun [2日目]
キャンプフェスなので、キャンプしたいところだけど、用意もなくホテルに宿泊。ホテルでまさかの人を見かけテンション上がって、また、オープニングのU-zhaanを見逃す…
二日目は雨。いよいよ野外フェスって感じになってきた。フジロックで鍛えられた身において、この程度の雨…。雨はやっぱり辛いですね…
TENDRE
この日のサポートはいつものAAAMYYYではなくShin Sakiuraさん。全員男の力強い面々によるグルーヴィーな演奏(ベース素晴らしかった!)。初日よりもダンスしてる人が多かった印象。
カネコアヤノ
リハの時点で“かみつきたい”をマイクを通さない生声で歌ってて、もう泣きそう。特に凄かったのは“閃きは彼方”。“僕は閃いた雷光のように”の力強さ。歌詞がほんとに刺さって苦しくなるくらい感動。
やりなおせるよ 元通りじゃない
ハンバートハンバート
今回のフェスで一番、みんなが共通で楽しめたんじゃないかってくらい、みんなが楽しんでた印象。“ホンマツテントウ虫”で笑い、“おなじ話”で泣き、ほんとに素晴らしいステージ。
この後、森山直太朗に向かう人、冥丁に向かう人。きれいに左右に別れて、歩き出してちょっと面白かった。森山直太朗めちゃくちゃ見たかったけど、STONE STAGEに駆け出す。
冥丁
今回のフェスで絶対にみたいと思ってた冥丁。ちょっと遅れてステージに向かったけど、近づくにつれて低音がズンズン響いてきて、どんどん冥丁の世界へ。日本の伝統的な音源をサンプリングしたドープなサウンド。日本の音なのにどこか異国感のある音に酔う。最高のフェスの〆だった。
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会場の中が安全かどうかについて、個人的には、すごく配慮が行き届いていて不安なく楽しめた。中には密になっているところとかあったみたいだけど、気になる人はそうゆうところに自分から近づかなければ大丈夫。運営ができることと、個人個人ができること。色々あると思うけど、何より大きいのが[開催したこと]。問題があった点は改善していけばいい。
今、コロナ禍の日本で“フェス”というイベントが開催できるのか。いろんなフェス・イベント関係者の方々が悩み決断していたと思う2021年5月。
「JAPAN JAM」などを含め、「FUJI & SUN」が無事開催し、成功をおさめた事が、今後のフェス開催の追い風になればと思う。
当日まで、本当に開催されるのか不安に思ってたけど、開催に向けて準備を進めて頂いた、運営の皆様に本当に感謝。
来年も開催されて、
来年こそもっと自由に
楽しめるようになりますように。
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頃合いをみては
ここでまた会おう
乱れ飛ぶ交通網を縫って
折坂悠太 / さびしさ
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