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最高のキーボードD2Cをつくっている話

はじめに

この記事はTeam DELTA Advent Calendar 2022 21日目の記事です。

自己紹介

丹哲郎(たんてつろう)といいます。
Team DELTA の代表兼、SEVENRICH GROUP のグループ CTO を務めています。
SEVENRICH GROUP とは?

やっていること

グループ CTO としてソフトウェア開発の横断的な支援を行っているだけではなく、いまは新しいキーボードのD2Cブランドを手がけています。

経緯

きっかけ

前職でかなりのハードワークをしていたこともあり、肩こりに悩んでいたため、
分割キーボードの購入を検討していました。

ただし、分割キーボードと amazon 等で調べると Mistel BAROCCO などのごく少数のブランドしか出てきません。
個人的にあまりピンと来なかったため、キーボードを自作することに決めました。

自作キーボードとの出会い

今でこそ、遊舎工房という実店舗があったりと、日本の自作キーボードは盛り上がっていますが、
当時はまだ同人的な広がりしかなく、日本語で情報を探すのも一苦労でした。

「自作キーボード」といっても、いちから基盤を起こす人もいれば、多くは「キット」と言われる、誰かが設計した基盤を利用して実際にくみ上げるところまでを趣味として行っています。

私も多分にもれず、まずはrow-staggered 形状のキットを購入して実装してみたのですが、特定の行が効かず、マイコン部分を直に基盤に半田付けしてしまったので戻すこともできずに泣く泣く捨てることになりました。苦い思い出です。

その後、Ortholinear 形状のキットを購入し、その生産性の高さに驚くとともに、いかに既存のキーボードが使いづらいかに少しづつ気が付いてきました。

最終的にはcolumn-staggered形状の 40%キーボードに出会うことで大きく人生が変わりました。

以後は自作キーボードにどはまりし、新しいキットが出ればすぐに買って実装し、というのを繰り返すようになりました。

問題意識

自作キーボードの界隈は、特に日本では「より生産性の高い形状」「より体にフィットする形状」を追求する傾向があると感じています。
既製品と比べてコストが安く、小ロットで生産ができるため界隈全体で PDCA が高速に回せるというのが大きいと思っていますが、
とかく日本での自作キーボードブームのおこりに合わせ、既存のキーボードの課題点を独自のアプローチから解決するような独自性の高いキットがどんどんと開発されて世に出ていっていました。

そのように素晴らしい自作キーボードたちが、しかし同時に

  • あくまでも「自作」なので、ユーザーは一つ一つ実装しなければいけない

  • 素人が実装した以上は故障しやすい(修理も自分でできるはずではありますが、ライトユーザーには難しい)

  • 購入までのハードルが高い(リーチしづらい)

という、「世間一般に受け入れられる」というまでのハードルを抱えていることを感じました。

早い話が、「こんなに良いものが世の中にはあるのに、みんなが使っていないのはもったいない!」と感じたわけです。

立ち上げ当初の企画書。「社会の損失」とすら言っている

キーボードD2Cブランドをつくる

立ち上げるまで

Team DELTA は SEVENRICH GROUP の一員です。
「欲しいものをつくる」というのは SEVENRICH GROUP のフィロソフィーでもあるため、早速社内で D2C の立ち上げをするチームにコンタクトを取り、D2C プロダクトとして、自作キーボード発の新しい形状の分割キーボードをつくる事業を立ち上げました。

自分はただのソフトウェアエンジニアなので、

  • ハードウェアプロダクトの立ち上げ経験なし

  • D2C のマーケ経験なし

  • ブランドディレクションの経験なし

  • プロダクト PR の経験なし

という、ほぼ必要なスキルは一つも持っていない状態からのスタートでした。

なので周囲のメンバーや有識者にとにかく頼って、

  • D2C としてのプロダクトの立ち上がりやマーケは D2C プロデュース集団AnyCraft

  • ハードウェアとしてのプロダクトデザインは社内メンバーの前職の繋がりから業務委託

  • キーボードの製造自体はライフスタイルマガジンBeyond Magazineのつてからリファラル

  • メディアリレーションやプレスリリースなど広報周りは広報支援のTELLIER

  • ブランドディレクターには ALPACA社代表の今野さん 紹介の超イケてるベテランブランドディレクター

と、気が付けば SEVENRICH GROUP と周囲のアセットを最大限に活用した面白いプロジェクトとして立ち上がりました。

試作品の完成

工場に実際に行ったときの写真

プロダクトとしてはまだ試作の段階で、現在は2023 年の 5 月発売を予定していますが、注目していただけると嬉しいです。

個人的にですが、D2Cプロダクトをつくっていて本当に面白いのは「注文したら家に届く体験」を考えながらできるというところだと感じています。

お店に売ってるとか、ラインナップが多いとかとはまた違うよろこびやワクワクがありますね。

We're Hiring!

ここまで読んでくれてありがとうございました!

ほぼ Team DELTA の紹介ではなかったですが、SEVENRICH GROUP はことほどさように、

  • (本当に文字通り)やりたい!と思ったら、物理的にそれが可能になるアセットは揃っている

  • 「こんなにいいものなのに世に広まっていないのはもったいない!」という思いで開発されている事業が多数ある

  • そういった事業や人を支えたいという思いで働いている人も多数いる

という環境ということが伝わったかと思います。

私たち Team DELTA では、そういった「思い」をソフトウェア開発の側面から支えるという事業を展開しています。
もし共感していただける方がいたらぜひお会いしたく思っています!
正社員のみならず、副業や業務委託でのお仕事も大歓迎です!!
ぜひ↓のフォームからお気軽に連絡ください!


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