2019 0715 ガラスの動物園@尼崎ピッコロシアター

連休は京都 大阪あたりをうろうろ。 帰る前に文学座の「ガラスの動物園」を観に行った。ピッコロシアター、古めの施設だし、椅子も狭くて長時間辛いだろうかと心配したけど全然大丈夫。 施設が小さめな分、後ろの方だけど、十分に見えた。

感想は、胸が苦しくなるに尽きる。。一番笑いのある演出になっていた母親のキャラでも奥底はかなりいたたまれなくて、つらいもの。
帰りの新幹線でプログラムにあったウィリアムズ自身の自伝的な戯曲という箇所を読んで、納得する。劇中では、ガラスのユニコーンのことをトムに話すところ以外では、とんでもなく内気というだけの女の子だったけれど。。。特に、24歳でオールドミスになる心配とか言われても。今の私にはぐっとこない。 ただ、ロボトミーを受けたお姉さんに対する罪悪感とかがあったとか読んでしまうと。。。弟のあのセリフで終わったあとに、ますます胸が苦しくなる。

今回戯曲の訳者の方はご自身のお父様が訳したバージョンなどを見直したりしながら、さらに登場人物アマンダ(母親)のキャラクターを深掘り、考察を加えて、今回新たに敬語、丁寧語等などを修正したとのこと。舞台は家の中のみ、登場人物は4人。だからこそ、どんな言い方をするか、振る舞いをするかに左右されるというのが初めて観た私の目にも顕著にみえた。 リビングダイニングのみのセットの会話劇。いかにも、演劇部とかの題材に使われそうと思ったけど、アマンダは年重ねないと、できないと思う。

この戯曲は主催、演者を変えて上演ががよくあるのだから定点観測的に観ていきたいなと思った。自分の感じ方が変わりそう。

ポイントずれるけれど、劇中ゲルニカ襲撃のころと言及される部分が出てきた。ゲルニカ(ピカソ)、一度は観に行きたいことを思い出した。

公式サイト
文学座 ガラスの動物園
http://www.bungakuza.com/glass2022/index.html

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