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美しきアンデパンダンは現代では発生するのか??

今日はこちらのイベントに参加。
\ 現代アートのたまり場 Vol.2 / 「戦後」から「万博」に跨る日本アートの躍動 ~アート史入門講座&テーブルトーク~
https://peatix.com/event/1643972/view

このイベントは美術家であり、新宿三丁目にあるアートライブラリーカフェバー「A'holic」の店主である森川穣さんによる、初心者からアート好きまで誰でも楽しむことが出来るアート史講座と、そこに集まった人たち同士でアートに纏わる事や世間話を気軽に行うことが出来るテーブルトークです。

森川穣さんのお話の中で気になった単語「アンデパンダン」
このアンテパンダンという言葉を聞いたのが今日が初めてではない。それは5年前の京都の夏に遡る。この京都の話は後半します。

読売アンデパンダン
以下の説明。
1949年、読売新聞社主催によって発足した、フランスのサロン・デ・アンデパンダンに倣った無審査、無償の自由出品形式の年次展覧会。
発足時の正式名は「日本アンデパンダン」展であったが、主催者名から「読売アンパン/読売アンデパンダン」と改称された。
当時は画廊も一般化しておらず公募団体展がほぼ唯一の発表の場であったため、作家たちにとって自由な発表が可能な貴重な舞台だったらしい。

開始当初の出品者は画壇の有名作家の顔ぶれが主であったが、公募団体に属さない一群のいわゆる「アンデパンダン作家」を育み、とりわけアンフォルメルの影響が顕著に現われた1957年の第9回と翌年の第10回あたりから発表作品の急進性が加速していく。
既成の美術概念を大きくはみ出すその無秩序状態を端的に示す言葉が、東野芳明の評から生まれた「反芸術」であったり、第14回開展には作品撤去の事態も生じ、翌第15回には会場の東京都美術館が猥褻、汚穢、危険、不快といった作品を締め出す事態に発生。その後1964年の第16回展直前に主催者によって突如中止が通達された。

その後、前衛的な作家、実験工房、具体美術協会、九州派、ハイレッド・センター、時間派、ゼロ次元などが、アンデパンダンと密接な関わりを持つ重要な動向は数多く、結果として60年代の日本の美術を象徴する動きになった。

さてさてここからである。
この現在において、アンデパンダン的『反芸術や猥褻、汚穢、危険、不快といった作品の構成』は生まれるだろうか?段々と整いつつある現代において、どんなパフォーマンスが生まれるのか?
歴史はよく繰り返すと言いますが、心のどこかでアンデパンダン的な動きは求めているのと思う。
僕はクリエイターでもアーティストでもない。

冒頭触れた京都のアンデパンダンはこちら。

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昭和2年(1928年)、建築家武田五一の設計で毎日新聞社京都支局ビルとして建築され、現在は近代建築遺産として京都市登録有形文化財に指定されています。竣工から70年後の1998年、新聞社の移転に伴い文化的拠点としてリノベーションされ、「1928 ビル」と改称されました。

「Café Indépendants / カフェ·アンデパンダン」は、長年廃墟同然だった地階を多くのアーティストたちが創建当時の姿に復元、そこに新たなデザインが加わり 1998年6月に誕生しました。
そして2019年11月からは「INDÉPENDANTS / アンデパンダン」としてリニューアルオープン。
ブームに乗って廃墟〝風〟も増えてきたなか、アンデパンダンは本当に歴史をそのまま受け継いでつくられたカフェだと思います。重厚感が違う!!
もともとデザイナーズビルであったこと、リノベーションにアーティスティックなセンスが加わっていることも、大きな要因でしょう。とにかく、カッコイイのです!!
アンデパンダンの余談でした。

イベントのまとめをしていなかった。
ゲストの森川穣さんによるアート史の解説は、驚きと勉強になることばかりです。これはA'holicにも行かないといけないな。次回もただただ楽しみな時間になりそうです。

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