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ラグビーワールドカップに居ない3人の男

いよいよラグビーワールドカップが始まる。子供の時からラグビーを見続けてきた者からすると、幸せの時間がやってくる。

黒衣の戦士の3連覇?ワラビーズの逆襲?北半球の捲土重来?そして桜の戦士たちはどう世界立ち向かうのか。個人的にも2試合観戦する機会を得ることができ、今からドキドキが止まらない。初のアジア開催となった今回のワールドカップが、世界のラグビーシーンを変えてしまうほどの革命的な大会になると思っている。来年のオリンピックと並び、その可能性は無限大だ。

だがその一方で、少し寂しい思いもどこかにある。日本ラグビーを支え、照らし続けたあの男たちが居ないのである、この一生に一度の祭典に。
宿澤広朗、上田昭夫、平尾誠二。オールドラグビーファンにとって、この3人の思い出は事欠かないのではないだろう。その経歴はここでは語らないが、もしこの3人が生きていれば、間違いなく今回のワールドカップの中心人物として指揮を執り、全く違った形で大会を迎えていたであろう。

常に世界を見据えていた宿沢氏がラグビー協会トップに、テレビキャスターで活躍した上田氏がスポークスマンに、そして日本ラグビー最大のスターであった平尾氏がプロデューサーとして大会の顔になる。ラグビーファンにとって、夢のスクラムである。彼らもきっとこの大会を楽しみにしていたはずだ。ただただ惜しい。

感慨に浸りながら、楕円球を追う屈強な男たちに声援を送りたいと思う。

がんばれ!桜の戦士!