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山に登るということ

登山が趣味です。
そろそろ丸4年になりますが、一人で始めたのでステップアップはスローペースです。
体を動かすことは元々そんなに嫌いではないのですが、スポーツはあんまり得意な方ではないです。
登山は自分のペース、自分のやり方で出来るので、私に合っているなあと感じています。

さて、登山を趣味にしていると人に言うと「大変じゃない?」「達成感すごそう!」「景色見ると疲れなんて吹っ飛びそうだね」といったような事をよく言われます。
恐らく「そうだよ~大変だけど景色見たら疲れなんて忘れちゃう!」みたいな答えを期待するひとが多いんだろうなあと思うんですが毎回しんどいし、登りも下りも疲れます。
これを言うと「じゃあなぜ…」という困惑の表情が返ってくるのですが、私の場合は下山した瞬間にしんどかった事を忘れて「次はどこ登ろうかな~」ってなります。

山は不便な場所です。
トイレは限られる、もしくは無い。
水場も無い山も多い。
電気ガスも無い(小屋にはちょっとあったりします)。
暑い、寒い。
最悪、死ぬ。

その分、下山後に全ての有難みを感じます。

トイレはそこらにあるし。
蛇口をひねれば水は出るし、コンビニでも買えるし。
電気もガスもある。
だいたいどこでも冷暖房がきいている。
そんなに死なない。

人は欲張りな生き物なので、幸せの敷居を下げるのってとても難しい。
けど、山に登って下りてくると強制的にその敷居が下げられた状態になるので日常生活ですらいつもより幸せを感じられます。

山頂で飲むコーヒーと、山小屋やテントで飲むお酒が最高です。
ご飯は簡単なものでも美味しく感じるし、春夏は花が沢山咲いて緑も綺麗だし、秋は落葉を踏むのが楽しいし、冬は大変だけど雪景色はかなりテンションが上がる。
同じ山を季節を変えて登るのもまた変化を見られて楽しいです。
毎回しんどいけど、山登るひとなんて皆ドMなのでそれすらご褒美です。
私も例に漏れずです。

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