高学歴なメンバーが作り出したバンド、QUEEN【2】
1960年代以降、多くのロック・ミュージシャンがアート・スクールを含む高等教育機関を通過し、またそれらの機関や大学は、当時の若者たちにとって学問だけのための場ではなくなってきていた。義務教育を終えるとすぐに働くか、無職でぶらぶらしているしかなかった若者たちに、新たに生活する“場”と“時間”が与えられたのである。なぜ、これまで高等教育に進む機会を与えられなかったものが、この時代に可能になったのだろうか。そして、それは若者文化の質やあり方をいかに変えたのだろうか。
まず、大学に