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DJ FOOD / Raiding The 20th Century (A History Of The Cut Up)

2004年1月18日、DJ FOODことStrictly KevはロンドンのFM局〈XFM〉『ザ・リミックス』番組でオリジナル・ミックス『Raiding The 20th Century』を初披露した。

それは、21世紀における前衛的なテープ・エディットやターンテーブリストなど、エディット&カットアップ・ミュージックの歴史をカタログ化する40分間の試みだった。

Music Concrete, avant garde ,tape experiments, megamixes, edit kings, scratching, early sampling and bastered pop mash ups,,,収録されたのはなんと167曲!!全40分弱!!

それはもはや楽曲ではなくパーツ、167ピースの壮大な音楽パズルを緻密にカット・アップ&エディットした狂気のDJミックス、いや、プログレよろしくカット・アップ組曲全1曲とも言える。リストを見ながら聴いていると、音楽とは?アートとは?オリジナルとは?パロディーとは?ブートレグとは?いろんな概念が揺さぶられてくる。大袈裟でもなんでもなく究極という言葉はこのミックスのためにある。

当時〈Ninja Tune〉サイトに掲載されると、すぐにネット上で話題が話題を呼びサーバーがダウンし翌朝にはサイトが停止した。このミックスはひとつの伝説になった。

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DJ FOOD曰く「私がこれまでに制作した最も密度の高いミックスとエディット作品のひとつだ」

その伝説から20年。DJ FOOD監修のもと、当時100本限定CD-Rとしてフィジカル・リリースされた伝説のミックスが本人の手によりリマスターされカセット・テープとして蘇る。完全限定100本。

このミックスは、DJ FOODことStrictly Kevによる大袈裟でなくポップスの歴史に残るカット・アップ〜エディット・ミュージックを総括し終わりにさせる〈聴く複製芸術〉〈狂気のDJミックス〉〈究極の悪ふざけ〉、、、聴けば脳みそが踊ること間違いなし!! 2nd Press!!

※付属のQRコードからDJ FOOD本人による〈Raiding The 20th Century (A History Of The Cut Up)インタビューと04年にロンドンのFM局〈XFM〉『ザ・リミックス』番組におけるこのミックス・オンエア後のパーソナリティーのリアクション同録(3分間)も楽しんでいただけます。ミックスに続いて聴くと当時の番組がそのまま蘇る仕掛けとなっております。


試聴:https://soundcloud.com/flexolite/strictly-kev-raiding-the-20th

DJ FOOD:英国の先鋭レーベル〈Ninja Tune〉所属。元々Cold Cut(Jonathan More and Matt Black)とStrictly Kevのユニットだったが、その後Cold Cutが抜けStrictly Kevの別名ユニットとなった。傑作ブレイク・アルバム『Jazz Brakes』シリーズや オリジナル・アルバム『A Recipe for Disaster 』、DKとのユニットによるDJ Mixシリーズ『Solid Steel』などをリリース。現在もCut Upという手法を元にアカデミックでカラフルなブレイク・ビーツをクリエイトしている


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