競技力を上げる運動の多様化とは

ハンドボールは運動の中でも、跳ぶ、投げる、走るという重要な要素が多い競技だと言われます。

体力テストを思い浮かべると、3つの要素が含まれる種目がほとんどです。それだけ重要です。

僕もハンドボールを始める前は、全く運動ができない人でした。かけっこで転んでしまう、前転ができないなどのタイプでした。運動音痴というあだ名がついていました。笑

今では、なぜか超運動できるキャラです。中高では、学校に1人しか選ばれない体育優良生徒というのにも選ばれるまでになりました。

​運動ができると言われる人の特徴

本題に入ります。今回は、運動ができるようになるためには多くの動きができるようになることが必要というテーマでお話しします。

運動ができる人に共通していることってどんなことだと思いますか??

共通しているのは、なんでもできる(動きの多様性)です。

例えば、足が速いけれど、泳ぐことが全くできない人A君とA君より少し足は遅いけど、泳げるB君で比べるとB君の方が運動ができると言われます。A君は、足は速いと褒められます。

そして、ある特定の競技にどっぷりハマったときに急激に成長することが多いのはB君のようなパターンが多いです。

最近は、アジリティトレーニングなどの体を動かす能力の高まるトレーニングを取り入れられることが増えています。これは、自分の体を思うように動かすということが重要になっているということです。

​動きの多様化のメリット

動きの多様化を目指すと、どんないいことが起こるでしょう。僕はハンドボールをやっているので、ハンドボールで考えると色んな体勢でシュートができる、動きが早くなる、小慣れたように動ける、無駄のない動きができる。キーピングがどんな姿勢でもできるようになる、といったことにつながります。

また、総合的な運動能力が高まるので、より戦術的なプレーになっていったときに動きの習得が早いです。これは、真似をするには、過去に似たよう動きを経験したことがあるのか大きく関わってくるためです。

例えば、僕の甥っ子(小2)がスピンシュートを真似するときに使ったのが、手裏剣シュートという名前をつけました。すると逆スピンシュートでシュート練習するようになりました。完全なスピンシュートではないものの、馴染みのある動きから当てはまる動きにつなげて体を動かすことができます。

全国大会など見ると、戦術的に有意なチームも多いですが、動きが多様化されて上手な選手がいるチームも目立ちます。

昔は必要なかった

現代は生活のしやすいように整備されていることが多いです。それは、環境的にもですが、大人の考え的にもです。

公園や凸凹な場所で走り回る、遊具をいろいろな使い方をして遊ぶ、いろいろな運動で遊ぶことができるといった、運動に適した刺激のある環境でした。

最近は、道が整備されたり、古くなった遊具が危険になり撤去、スマホなどでの娯楽が増え、運動することが減る、物価が上がり生活が厳しいため、子どもの様子がなかなか見れないということもあります。

運動の機会や足の裏などの刺激も少なくなっています。

今の子どもたちは普通に立つと足の指が地面から浮いているような浮き指になってしまっていたり、扁平足などが増えていることもあります。(環境のせいで仕方ない)

運動能力の低下が数字にも現れています。(学校の先生はわかりますよね?)

そこで重要になってきているのが、バランストレーニングやアジリティトレーニングです。現代に合わせたトレーニングになっているというわけです。

僕は女子中学生チームをメインにコーチしてきて、男子よりも身体操作の習得の時間がかかることやその重要性が大きく感じています。

体の動かし方が上手であれば、男子より活躍する機会は大きいです。

だからこそ、身体操作に特化した、学校(旧文大杉並)が強さを発揮します。

キーパーを育てるのが上手なチームも身体操作のトレーニングが多いと感じています。

動的ストレッチと呼ばれるような運動でも効果ありそうです。

今回はここまで。

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