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記事一覧
『桜のような僕の恋人』
私はジム・ジャームッシュ作品のような、いわゆる"何も起こらない映画"が好きです。人々の日常が淡々と描かれていて大きなことは何も起こらないけど、視点の切り取り方次第で日常は映画に・街は舞台になる。私はジャームッシュに人々の営みはただそこに存在するだけで十分に映画足りうるのだと教えてもらった。つまり自分の好みとして何かが起こる映画や、ここが感動ポイントです!って作り手に誘導されてる映画がかなり苦手なん
もっとみる「やり切ったでしょ、超楽しかった!」
2020年、世界は未曾有の大厄災に見舞われ、ほとんどの人類が大なり小なり何かしらの計画を狂わされた年だったと思う。4年以上前から決まっていたオリンピックでさえ延期を余儀なくされ、国や大人が入念に計画したものさえあのように呆気なくしおれゆくことがあるのだという無力感を突きつけられた年だった。2020年初頭からじわじわと私達の生活に侵入しはじめたコロナは、あれから1年経った今でもまだ生活に暗い影を落
もっとみる誰かを人生の1ページにするということ
ヒットの法則とは、万人に当てはまる事柄を「これは自分のために作られたものだ!」と万人に錯覚させることが出来る力を持つものである、という論を以前どこかで耳にしたことがある。心理学が定義するところによればバーナム効果というらしい。
というわけで今回のSexy Zone2019ツアーPAGESは疑いようもなく私のためのツアーだった。「何言ってんだコイツ」感が外周を爆走した後の健人くんの汗くらい溢れ出て
愛してると君になんて伝えていたの?
中島健人くん、26歳のお誕生日おめでとう。このところ暗いニュースばかりだったけど、あなたの生まれた3月13日だけは目に入るもの全てがきらきらと光を放ち、何もかもがまばゆく輝いていた。3月13日にオープンした近所のカフェも、スターバックスの新作のバタースコッチも、何もかもがあなたの生まれた日を祝福しているように見えた。"好きなアイドルがこの世に生まれた日"というただそれだけで、地球を抱き抱えて走りた
もっとみるアカデミー賞での健人くんを見て
昔、ごきげんようという番組で「僕、コンタクトレンズの2weeksをツーウィークって言うのが嫌いなんですよね。トゥーウィークスって言うんです」と話し、小堺一機と番協のお客さんの爆笑を掻っ攫っていた健人くんがいた。その番組以外でも、どんな些細な英語の発音にもこだわり、誰に何を言われようとも絶対にポリシーを曲げない姿を見て、面白い人だなぁとこれまでずっと愉快な眼差しを向けてきたけれど、先日のアカデミー賞
もっとみる四半世紀滅ばずに出会えた
およそマメとは言えない性分だけど、毎年誕生日には何かしらの文章を残しているので遅まきながら今年も気持ちばかりの祝文をしたためておこう。
2018年のあなたは3月から始まったツアーに24時間テレビにドロ刑に、そして12月に公開されたニセコイにと、1秒たりともファンに目を離す隙も息つく暇も与えず、文字通り暦を駆け抜けていきました。あなたの新しいお仕事が発表されるたびにせわしく賑わう朝のタイムラインは
ジャニオタじゃなくなってしまったかもしれない
遡ること3年ほど前の夏、私は窒息するほど規模の小さい畑からジャニーズという大海に飛び込んできた。具体的にどれくらい小さいのかというと、会場にいる客と彼らのツイッターのアカウントを全て把握出来てしまうくらい小さい。小さいと表現すればまだ聞こえはいいけど、詰まるところ非常にマイナーで、その筋の人以外からの認知度は皆無、日常生活で出会う他人に説明したくてもあまりにマイナーすぎて概要すら伝えられない、そう
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