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みんなの思いをつないで形に イベント担当・小山優さん

 ラガーマンとしての顔も持つプランナーのストーリー。イベント担当・責任者として仲間たちの意見を反映させながら、イベントを最高の形にするために、直前まで試行錯誤を続ける小山さん。お互いがお互いを支え合うdeleteCの活動を時にラグビーの試合と重ね合わせることも。今後は大好きなラグビーを通じてdeleteCを広げていきたい、そんなプランも思い描く。

 エネルギー溢れる人たちに惹かれ

 deleteCでイベント部門のリーダーとして活躍する小山優さん。広告代理店で不動産のプロモーションの担当などを経て、2020年1月にプランナーとして独立した。一方で、高校からラグビーを始め、現在もクラブチームでプレーするラガーマンの顔も持っている。

 そんな小山さんとdeleteCとの出会いは2019年6月。代表理事・小国士朗さんから「2019年の10月に行われる『丸の内15丁目×deleteC』の企画書の作成を手伝ってほしい」と声をかけられたのがきっかけだった。その後、deleteCの定例会議に参加した小山さん。

 「いいエネルギーを持っているメンバーが、めちゃくちゃ馬力を出して頑張っているプロジェクトだということに触れて、すごく面白そうだなと思いました。いろんな意見を聞くうちに、この企画にとどまらず、この先も一緒にやれればと思っていました。」

 チームのパワーに惹かれ、deleteCへと加わった。

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 4歳の娘さんから感じた影響の大きさ

 小山さんは、deleteCの取り組みを「無理がない」と表現する。"C"を消した商品を買うことで貢献できるという点で敷居が高くなく、誰でも参加でき、同時に活動内容をシンプルに伝えることができる。

 「自分には4歳の娘がいます。『deleteCだよ』って話をしていたら、ナオさん、小国さんとかのイメージを持つようになり、『”C”を消すんだよね』って、言うんですよ。世の中の取り組みで、大人には価値が伝わっても、子供に伝わらないことは多い。だから4歳の娘にも伝わるのはすごいなと。」

 deleteCの活動をしていて、ラグビーの試合を重ね合わせることもあるという。ラグビーのチームのような一体感と、ネガティブになった時に寄り添ってくれる仲間がいる。

「試合の中で起きうることを日常でやっているのがdeleteC。それぞれに役割があって、瞬間、瞬間の判断が個々に求められる。意図せずに動いてカバーし合うこともできる。より良いゴールを共に目指しているというのも同じですよね。そこで、甘えるだけではいられないと気付かされて、自分が奮起するきっかけをもらえるし、いいエネルギー循環ができています。」

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 みんなの想いを形にするため

 2019年10月のイベントに続き、2020年1月にはラグビートップリーグの「NTTコミュニケーションズ ラグビー部 シャイニングアークス」と協力して「deleteCマッチ」開催を進めた。

 この時は、開催の1週間前から話が進んだこともあり、準備も急ピッチ。当日は雪の降る中で募金活動なども行った。deleteCでは、多種多様なメンバーから、様々な視点からの意見が出る。そのため、より良いものを作り上げるには直前まで吟味している。

 2月の「deleteC 2020 -HOPE-」でも、最後まで試行錯誤が続き、当日もバタバタとしていた。しかし、誰もが、密なコミュニケーションを取れるため、そうなっても、やり遂げられるのがこの組織の特徴だ。

 「直前に盛り上がって、当日に爆発する。このエネルギーの使い方がお祭りチックで好きですね。」と小山さんはも笑顔を見せる。deleteCでのイベントは、”先読み”や”イメージを先行させない”ことを大事にする。

 「お互いの話を聞くことを意識します。みんなが一線級のプロ集団。それぞれのフィールドで、これまで見てきているものが違うので、それをキャッチアップしながら、こういうエッセンスを入れて、こうなった方が良いというのをつなぎ合わせる。いいものを作るにはそれが絶対に必要だと思っています。」

最高の形でみんなの想いを表現するために、deleteCに妥協はない。

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 最高だと思えるものを作りたい

 小山さんには現在、がん闘病中の親族もいる。

 「僕自身も他人ごとではなくて。だからこそ、deleteCを通じて、”がんを治せる日”を手繰り寄せたいと思う。そのためには自分の持っているバックボーンだったり、引っ張り出せる経験や要素があるならここにぶつけていきたい。」

 4歳の娘さんが、小山さんにラグビートップリーグでラグビーボールに「deleteC」のロゴを入れることを提案してくれた。他にも、中島ナオさんがデザインしたヘッドギアをつけて選手にプレーしてもらいたいな、など、大好きなラグビーを通じて、やってみたい、実現したいこともたくさんある。

「みんなのアイデアをつないで着地させていくというのは大変。でも、一緒にやっている仲間とに最高だと思えるものを作りたい。そして、絶対に妥協はしたくない。みんなが納得するものを作りたいし、9月へ向けての準備もそうやって進めていきたいですね。」

 今は、2020年の9月のイベント準備に全力を注ぐ日々を送る小山さん。仲間の思いを表現するため、奮闘を続けている。

協力(企画 山口恵子 文 酒谷裕 編集 中島ナオ、徳井柚夏)

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