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旅の宿はときどき怖い②掃除をすると気持ちのモヤモヤも消える

ライブが終わって宿に帰っても、当たり前だけど部屋の様子は変わらず(心の中で「もしかしたら掃除してくれるかも…シーツも出してくれるかも…」と期待していたわけじゃないけども)、近所に温泉があると聞いたので、朝温泉に入るのを楽しみに、とにかく目を閉じて、その他いろんな思いやら感覚やらを閉じて眠りました。

朝起きたら、頬と首がストレスのせいか埃のせいか、ぼろぼろ赤くなって腫れていました。

そのあと温泉に入った時の嬉しさったら…。

実はこのお宿二日目は、以前から泣いて頼んでライブなしにしてもらった、楽しみな楽しみなお休みの日。
お宿でゆっくり体を休めて、事務仕事を進めたり、お顔のパックなんかもして、なんて思っていた楽しみな日。
それがこんな埃びっしりの、暑い暑いおへやで過ごすことになるなんて…。

お宿への帰り道、ダイソーに寄って掃除道具を買い込み床を掃除することにしました。

ブルーシートの上で
眠るとは思わなかった。

お掃除シートで埃を拭き取り(6畳ほどの部屋ですが、シートは4枚交換しました)、その後、まさかの時のために持ち歩いている捨てても惜しくないタオルを使って、水拭き、水拭き!

窓の桟に溜まった埃も拭いて拭いて拭いて。
部屋の隅に溜まった埃やら虫の死骸もお掃除シートで集めて捨てて水拭きし。
(カーテンを持ち上げたら、蜘蛛が三匹飛び出してきましたよ、ごめん、脅かして)

暑いので、拭いた床に汗がポタポタ落ちるのですが、落ちた汗なのか涙なのか、もう分からないぐらい気持ちがごちゃごちゃしてるし、暑いし、とにかく拭いて拭いて、「きれいにするぞ、きれいにするぞ」と心の中で唱えながら拭きまくりました。

床がツヤツヤさらさらになったのは、水拭き三回目のこと。

床がきれいになるにつれて、殺気立っていた気持ちが落ち着いてきました。
いつのまにか頬や首の赤みもひいています。

これもダイソーに寄ったついでに買ってきたレジャーシートを寝具の上に被せて、今夜からはこうして眠れば虫に刺される心配もないと思うと、全身の緊張感が抜けていくのを感じます。

気分よく、鼻歌混じりな気分で階段や廊下も掃いて拭いて、冷やしておいたジュースで乾杯いたしました。

なんでこんなに汚い床をお金を払って掃除してるんだろうとか、こんなに掃除するんならば、自宅のレンジ周りを磨きたいとか、民泊っていったい何?とか、もやもやイライラしていたものが、もうどうでも良くなってきました。

いいの、今ツヤツヤの床にぺたっと座ってジュースを飲んでいられるこの幸せを私は手に入れたんだから。
私の心はこの床のように平らに美しく輝いているのさ。

きれいにしたのは床だけですが、こんなにも気持ちが落ち着くとは思いませんでした。
清潔って精神的にすごく大切なんだなぁと思ったことです。

これから、簡単な掃除道具は自動車に積んでおくことにしようっと。
閉まらない窓の隙間から入り込んだ蚊を目で追いながらそう決心しました。
(晴れた日の滞在でよかった)

明日は待望のチェックアウトだ!!

♪♪♪
日本を夫婦で旅するでらハッピィシンガー森香
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