100字物語「少年のさがしもの」#第50話
少年は鼓動を探していた。海神を祀る神社の参道に露店が並ぶ。砂利を踏む浴衣のさんざめき。天を揺らす咆哮をあげ、海から大輪の花火があがる。夜空に咲いては散る幾輪の輝き。火薬の匂いと熱気。猫が肩に跳び乗る。
(to be continued)
ようやく折り返しの50話となりました。ここから話を逆に戻っていくつもりです。少年の迷いや放浪がどう続くのか。お楽しみください。
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https://note.com/dekohorse/m/m