100字物語「少年のさがしもの」#第42話
少年は循環を探していた。嵐のあとの海辺を歩く。打ち上げられた海藻が浜に赤紫の抽象画を描く。流木。干からびたカシパンウニ。コウイカの殻。漂着物。海に駆け足で帰る蟹を猫が追いかける。虹が空に梯子をかけた。
(to be continued)
毎回、ぴったり100字で1枚のフォトジェニックなショート・ショート風ストーリーを連載。100話完結をめざし、物語をつなげていきます。テーマは、少年のさがしもの。何がみつかるかは、お楽しみに。
これまでのストーリーは、こちらから、どうぞ。