言えることばを増やしたい‼その時に大切にしたい3つのこと。
こんにちは。
言語聴覚士で子どもの発達インスタクターのタグチトモコです。
今日は、
「ことばがなかなか出ない」
「もっと言えることばを増やしたい」
と言うご相談にお答えしたいと思います。
「あー」「マンマ」「ブー」など、ちょっとずつ色んな音は出ているけれど、ことばがまだまだ少ない。
こちらの言っていることは簡単なことならわかっている。
ことばは話せないけれど、指さしやクレーンでは伝えることができている
というようなお子さんです。
ことばが育つ3つの芽
言えている”ことば”だけ見ると少ない・・と感じるかもしれませんが
1,簡単なことなら聞いて分かる
2,指さしやクレーンで要求ができている
3,少ないけれどいろんな音が出始めている
このどれもが、ことばが育つの芽が出てきているサインです。
それでは、この大切な「3つの芽」をどうやって育てていくか?をお話ししますね。
1,簡単なことなら聞いて分かる
言えることばを増やすためにはまず「聞いて分かること」が先です。
ことばの理解ですね。
聞いてわかることを、もっと育ててあげられるといいかもしれません。
例えば、
「くるま」と言うよりも「ブーブ」と言う方が反応がいいなら、幼児語を使って話しかけてあげられるといいです。
もし「ブーブ」だけでなく、「ブーブ」に「ハンドルを動かす身振り」をつけたり、絵や写真があった方が分かるようなら言葉に添えてあげてください。
ポイントはお子さんが
「聞いて分かることば(方法)で話してあげる」です。
こういった関わりの中でことばの理解が進むことが、”言えることば”を増やしていく近道になるかもしれません。
2,指さしやクレーンで要求出来はじめている
”要求がでる”というのは、伝えたい気持ちが育ってきているという点で、とってもいいと思います。
伝えたい!という気持ちがないと、言える言葉がいくら増えてもコミュニケーションになかなか使えない場合があります。
指さしやクレーンで訴えることができているので、少しずつsmallstepでレベルをあげていけるといいかもしれませんね。
例えば、
ママの手を引いてクレーンで冷蔵庫に連れていき、
「お茶のみたい」
と訴えることができているなら、
「お茶」の写真を冷蔵庫に貼って、写真をママに渡せたら出してもらえるようにしてみます。(最初からできないと思うのでお手伝いしてあげてOK)
その時に、無言で写真とお茶のやりとりをするのではなく、「お茶、ゴクゴクしようね」など、
「ゴクゴク(幼児語)」ということばを言ってみたり、飲む身振りをしながら応じてあげるのがおススメです。
少しずつ真似をするチカラが育ってくると、そんなママの身振りや幼児語をマネでき、写真を使わなくても「ゴクゴク」っぽいことや、飲む身振りをして訴えることができるようになるかもしれません。
3,少ないけれどいろんな”音”が出始めている
言えることばを増やしたい時、
口だけで言わせるよりも、動作を一緒にすると出やすいと言われています。
「いただきます」「バイバイ」など、身振りと一緒だとそれっぽく声が出ることもあります。
また子どもたちは楽しい遊びの中で学んだことが、最終的に身についていくことにつながることが多いです。
お子さんと遊ぶ時にちょっと面白い音(擬音やオノマトペなど)などを言いながら遊んでみるのも、おススメです。
例えば、
「オトット~」
「シューン」
「クルクルクル~」
「ドーン」
「イテテテ」
「ズコー」
など、変な音を付けてあげるとそういった音からマネして言えることばが増えた子も、たくさんいます。
ついついお勉強的にカードで「りんご」って言わせてみよう、「あいうえお」が言えるようになったから、次は「かきくけこ」・・・みたいにやりたくなってしまいますが、
意外とこんな感じで遊びながら、日常生活で出来るかかわりがことばを増やすきっかけになることもあります。
よかったら参考になさってくださいね!
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