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年に一度だけ

実家に行くと、ここ数年、決まってやることがある。年賀状の裏面をレイアウトしてはがきに印刷する。

1年に一回だけ使うソフトがある。これまで作成したレイアウトが並んでいる。2013年からあるようだから、かれこれ6枚目になった。

今年は年賀状を辞めようかな...とよぎった、「戌年なのに?」といわれてはたとした。これまで戌年に関係なく、毎年戌年の年賀状を作っていたのに、今年やらないでどうするの?と鼓舞して年賀状をレイアウトした。犬たちの年齢を一つ増やして記入するのが、いつの頃からか誇らしいよりも切ない気持ちが上回っている。

プリンターから出た年賀状の裏面を手にした時が、私のピークだ。

こんなには、年賀状届かないよという枚数を印刷して、持ち帰る。住所は手書きなのは、心を込めているからではない、実家のソフトに住所データを入れたくないだけ。やりとりの枚数は、年々少なくなってきている。
「今年こそ会いたいね」と書き続けて一体何年だろう。

会うタイミングが来たら、本当に会いに行くのか?と自問自答しつつ、貰った年賀状をながめながら旧友と過ごした時間を思い出している。


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