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奈良の大仏さんは偉大だった

奈良に行った。
正倉院展が目当てだったが、大仏さんにも会いたかった。
まだ見たことがなかったのだもの。

ここまでかなり足を使っており、疲れた足を引きずって、東大寺に行った。
(鹿の間をぬって)

観光客もたくさんだが、全体のスケールがデカいから、どうってことない。
大仏さまを納めている大仏殿を見た瞬間、私は思わず「わー!」と声を出さずにはいられなかった。堂々としていて、威厳があって、美しくて。


大仏殿

中門をくぐる。
太古の歴史を感じさせる。

いよいよ、大仏さんとご対面だ。

出会った時の衝撃を、なんと表現したら良いのだろう。
大仏さんを目の前にして、私はなぜだか泣きそうになった。

目を離せなかった。手を合わせたまま、しばらく見上げていた。

ただただ、その大きさに圧倒されたのかもしれない。造形美の力だったのかもしれない。いや、それだけではない。大仏さまの「ほとけの心」のようなものを感じたのだ。そう信じている。

あまりに心を動かされたから、「私はもうそっちに行くのですか?」と大仏さまに聞いてしまった。

外国からの観光客や、修学旅行の生徒たちで、大仏殿の中は賑やかだった。説明するガイドさんの声もあちこちで響いていた。そんな中で、大仏さんは静かに座っておられた。何にも動じないといった風情で。


写真はOkなのだ。私は遠慮していたが、「一枚だけ写させてください」と(大仏さまに)お願いして、結局、3枚撮ってしまった。

ご朱印がどうしても欲しくて、家にあるのにご朱印帳を買い直して、いただいた。だって、もう来られないかもしれないから。(いつもそれを言っている)

不思議なことに、帰る前にもう一度大仏様にお参りを、と思ったら、大仏さまは、素っ気なかった。長い時間うろうろしていたから、「はよ帰りなさい」と言われたのかと思った。


鏡池

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