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やってしまったこと

 年齢は気にしないように、と思っていても、気になることがあります。
何か間違ったり、やってしまった時って、「ああ、年かな」とすぐに思ってしまうのです。

 仕事を辞めてから、気を遣う回数が増えたかもしれません。
とにかく、外出先では、転倒しない、間違えない、ちゃんとやる。後ろ指指されない。
 
  良いんですけどね。気にしなくても。
年じゃないかも。ずっと前からおっちょこちょいだったし、とは思います。

 家では二人ともそんなことのオンパレードですから。
先日のことです。
 朝、夫が「なんか変。コーヒーが溶けない」と言うのです。
うちはインスタントコーヒーです。
その朝、ストックしてあった詰め替え用を、夫が瓶に移し替えました。

 私「お湯がぬるいんじゃないの?」
 夫「いやあ。そんなことない」

 見てみると、確かに粉が溶けずにそのままです。
そして、ハタと気がつきます。
「これ、レギュラーコーヒーじゃないの」
 ドリップしないといけないコーヒーです。

 買ってきたのは誰?

 私でした。

 そこは覚えていました。
買うときに、レギュラーコーヒーと書いてあったことも。

 そうです。レギュラーコーヒーのことをインスタントと思って買ってきたのです。

 
 今回は珍しく夫は「まったく、お母さん(私)大丈夫?」
とは言いませんでした。

 そうよ、袋から瓶に入れ替えるときに、気がついてもいいんじゃない?
って、これは責任逃れです。

 幸い、家にはひとり用のドリップ、なんだっけ。それ、ありました。
漉す用の紙も。

 その日は夫はその粉混じりのコーヒーを飲んでいました。
どんな味だったのでしょうか。


 次の日からは、やかんでお湯を沸かすのだけが少し面倒ですが、
それぞれ、自分でコーヒーを淹れて飲んでいます。
夫も面倒がらずに。


 やあ、私のお陰で、毎朝美味しいコーヒーが飲めています。


 加齢じゃなくても、そんなことありますよね。あるある。
これはなぐさめ?
いえ、ポジティブシンキング、前向きです。 

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