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お祭りで圧縮されそうになるの巻
さて、花火を見ながら帰ろうと思った私。公園の出口に向かって歩き始めました。
そこで一回目の渋滞に巻き込まれます。
渋滞というものじゃない。モッシュ。密集。圧縮。
花火を見ようと通路に立っている人が何列にもなっています。その通路を挟んだ反対側にも人がたくさん立っています。通路がほとんど無い状態。
あっちに行きたい人、向こうから来る人が出会ってしまうと、人の流れが止まります。そんな状態に巻き込まれてしまうと動けない。進めない。押されそうになる。
周りで「これ、やばいやばい」と言っています。今まで起きた密集事故を思わないわけにはいきません。でも、どうしようも無いんです。とにかく耐える。スペースを確保する。
割と近くに露店が見えたので、そこまで行けばなんとかなるかなと思っていました。
動きが出てきて、店のところまで行って抜け出すことができました。途中でキックを受けましたが。
こういうのを避けようと思って、警備の人が「立ち止まらないでください」と叫んでいたと思うのですが、なんせ人が多すぎる。そんなの無ルール状態。
公園を抜ける階段を上って、一安心。
でもそこで私はまた間違ってしまったのです。
予定では橋の右側、大阪城北詰駅に向かうはずが、人の波が「橋を渡る左側」に流れていて、そっちに行ってしまったのです。反対側の流れは比較的スムーズだったのに。「橋の上なら花火が見やすいかも」と思ってしまったのもあります。
すぐ橋にかかるのですが、いくらも行かないうちに、さっきと同じように人が密集になり動けなくなってしまいました。さっきよりもっと大変な状態です。本当に動けない。きつい。さっき、同じ事経験したのに。アホなわたし。右に行けば良かったのに。
事態は深刻です。また頭には密集事故がよぎります。とにかく空間を確保します。周りも「命の危険やで」「誰か死ぬよ」という声も聞こえます。すぐ後ろにいた若い女性が過呼吸になってしまいました。「大丈夫ですか」と声かけしたくらいで、何もできなかった。
少し橋の欄干側に動けたので、風が感じられてほっとしました。
とにかく、花火が終わらないと動かないように思えました。辛抱です。
そこからも花火は見えて、それは素晴らしかったです。特に右側の打ち上げ花火が大きかった。みんな大変なのに、スマホで動画を写している人もたくさんいました。
でもそんなこと言っていられなくなりました。花火よ、早く終わってくれーー!
そんなもったいないことも考えました。終わったと思ったのに、また始まると「まだ終わんないの?」なんて。だってそんな事態なのだから。
こうなってしまうと、警備の人も警察もどうしようもないのですね。橋の麓にいる人が一人ずつ手でも引っ張ってこの密集から出してくれたら良いのに。なんて思っていました。
どれだけの時間そこにいたのでしょうか。優に30分以上は経っていたと思います。やっと花火が終わったので、動き出すと思ったのに、今度は新たな混乱が起こりました。
欄干で見ていた人で、反対側に帰りたい人がいたのです。もっとぐちゃぐちゃに、カオスに。そりゃそうだよね。あちゃー。予想しなかったわ。
でも警察も精一杯のことをしてくれたのでしょう。まもなく両方の流れができました。流れができればもう安心です。助かりました。
帰る人々が順調に流れている橋の、人のいない欄干で、ひと休み。まだ船渡御は行き交っており、手を振ったり、大阪締めをしたりしました。
お祭りってこんなに楽しいのに、事故になってしまったら、ましてや命を落とすようなことがあったら、悲しみにどん底に落ちてしまいますよね。今回身をもって感じました。公園内も橋の上でも、無理矢理通ろうとする人がいなかったのが幸いでした。でも一歩間違えば大惨事です。生きて帰ることができて、良かった。
死ぬまでに行ないたいリスト。天神祭は実行しました。冥土の土産です。
動けないとき、「もう来ない」と何回も思いました。
でも、花火が思ったように楽しめなかったので、来年花火だけリベンジ!
・・・するかもわかりません。
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