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【本紹介】超リテラシー大全

みなさんは「リテラシー」という言葉を聞いたことがありますか?

「リテラシー」とは、もともと「読み書きの能力」を意味する言葉ですが、現在の使われ方としては「ある分野に関する知識や能力を活用する力」を指すことがほとんどです。
引用:RECRUIT AGENT

つまり、知識や情報を様々な場面や状況に応じて適切に活用する力の意味として使われています。

具体的には、

・情報リテラシー・・・自らの目的に応じ、情報を適切に収集・取捨選択・発信する能力。

・ネットリテラシー(インターネット)リテラシー・・・情報を適切に選んだり、トラブルを避けたりしながら、インターネットを使いこなす能力。

・コンピュータリテラシー・・・コンピューターを使いこなして、必要な情報を得る能力。
引用:kufura

のように、ある分野に付随して使われることが一般的です。

では、日常に必要不可欠なリテラシーを、過不足なく身につけておくと便利だと思いませんか?

そこでオススメなのが、今回ご紹介する「超リテラシー大全」です。

この本では日常の9つの分野(お金、仕事、IT、住まい、法律、セキュリティ、医療、介護、防災)を学ぶことができます。

「それでは、1つ1つの情報が薄いのでは?」

と思われるかもしれません。
でも、ご安心ください。冗談抜きでこれさえあれば大丈夫です。

なぜなら、それぞれの分野の専門家が解説してくれているからです。
また、1分野ずつの解説のため重要なポイントや押さえておくべき本質のみに絞られているため、端的かつ効率的に学習できる一冊となっています。

少し興味が沸いてきましたか?
それではこの本の内容について一部だけ切り取ってお伝えします!

結論

この1冊で日常に必要なリテラシーを押さえることができる。

こんな人に読んでほしい

・情報が溢れる現代社会で何が正しいかわからない
・必要なリテラシーを身につけ、様々な状況で適切に対応したい
・多くのことを学ぶのは面倒くさいので、端的に知りたい

■注目分野①お金

一つ目は「お金」に関するリテラシーです。
近年、お金に対する情報が溢れ、一体何が正しい情報か分からないことがありませんか?

でも大丈夫です。安心してください。
本章では元銀行マン・証券マンで、現在は個人投資家の雨谷亮さんがお金に対する必要最小限(かつ最重要)の項目に絞って解説してくれています。

以下は、本書で紹介されている具体的なリテラシーの例です。
(専門家の解説は、説得力をもたせるため「である調」にしています)

●本当に必要な保険

日本人は保険に入り過ぎ。入るべき保険は最大で3つである。

1 扶養親族がいる場合には「掛け捨ての生命保険」
2 持ち家の場合は「火災保険」
3 自家用車がある人は「自動車保険(対人対物無制限)」
超リテラシー大全/サンクチュアリ出版

つまり、独り身で賃貸物件に住んでおり、車を所有しない人はそもそも保険すら必要ない。

●投資とは

投資には「長期投資」と「短期投資」がある。

時間をかけて元手を増やすのが長期投資で、投資のプロが初心者におすすめする方法。
一方、すぐに元手を増やせるのが短期投資であるが、高度な知識や経験が必要となるため、初心者にはおすすめできない方法。

つまり、長期投資こそ「投資」であり、短期投資は「ギャンブル」である。

●王道の投資はやはり「投資信託」

投資信託は初心者にとって最適な投資対象。
(また、実はプロも投資信託を使っているほどに王道な投資なのである。)

その理由は

1 手間が少ない(運用は投資のプロが行う)
2 投資対象が十分に分散されている(=リスクが少ない)
3 始めるハードルが低い(月々100円からでも始められる)

ことがあげられる。

初心者はまず、投資信託から。
(また、具体的な投資信託の選び方についてはぜひ本書にて。)

■注目分野②住まい

二つ目は「住まい」に関するリテラシーです。
「衣・食・住」とあるように住環境は私たちの生活に密接に関っており、良くも悪くも日々大きな影響を受けています。

にも関わらず、家や土地について学習する機会は少なく、住まいに関わる経験が乏しいため、我々は住まいに対するリテラシーが低いです。

でも大丈夫。ご安心ください。
本章では不動産会社の社長で、「有吉ゼミ」の不動産コーナーにも出演している鈴木誠さんが住まいに必要な最小限(かつ最重要)の知識や考え方について解説してくれています。

それでは早速参りましょう!

●選んではいけない物件

まずは、選んではいけない物件の特徴である。
意外と知られていないものも多いが、代表的には以下のような特徴がある。

1 コンクリート打ちっぱなしのマンション(夏暑く、冬寒い)
2 半地下・地下の物件(湿気がこもりやすく、雨の影響を受ける)
3 「欠け」の多い部屋(家具がうまく配置できない)

これらは「見た目がおしゃれ」などのメリットもあるが、実際に住むことを想定した場合は上記かっこ内のようなデメリットが存在する。

一方、選ぶべき物件はシンプルに「日当たりのいい四角い部屋」である。

●選んではいけない不動産会社

物件はもちろん、不動産会社を選ぶのも重要なポイント。
信用に値しない不動産会社を見分けるには以下の要素に着目してみよう。

1 清潔感(身なりは仕事にあらわれる)
2 デメリットを教えない(契約優先、利益優先)
3 おとり物件(※)で集客(顧客に誠実でない)

※「おとり物件」・・・実際には紹介できない物件だが、問い合わせのために掲載されている物件のこと

結局、「清潔・丁寧・親切」といった基本的な身だしなみやマナーのできている不動産会社が信用できる。

■注目分野③IT・セキュリティ

三つ目は「IT・セキュリティ」に関するリテラシーです。

ITやセキュリティと聞くと、「何だか難しそうでわからない」と思いませんか?でもでも大丈夫。この本なら重要なポイントを端的に教えてくれます。

以下では、IoT・人工知能・ブロックチェーンなどのコンサルタントでサイバー大学専任講師の伊本貴士さんによる、日常に必要な最低限のIT・セキュリティのリテラシーをご紹介します。

●パスワード

「パスワードの使い回し」をしていないだろうか?(非常にリスクが高い)
SNS、通販サイト、クレジットカードなどなど…

あなたが思うより、パスワード管理は重要である。
以下ではパスワード管理の方法を三つ紹介する。

1 捨てパスワードとマスターパスワード(最重要情報の管理用)
2 パスワード管理ソフト
3 ブラウザで管理

特に、マスターパスワードの設定方法は簡単かつ効果的であるため、ぜひ取り入れていただきたい。(以下、マスターパスワードの作り方)

・アルファベットは大文字、小文字を混ぜる
・意味のある単語、誕生日や連続した数字(123)など推測されやすい数字を使わない
・記号(ハイフン、アンダーバー、アスタリスク*など)を入れる
超リテラシー大全/サンクチュアリ出版

●フリーWiFi

近年、フリーWi-Fiの利用スポットが増えており、便利になっている。
その一方、個人情報を盗むことを目的としたフリーWi-Fiがあるため、注意が必要。

見極め方はシンプルで「鍵がついているかどうか」をチェックしよう。
鍵がついていない場合は基本的に接続しないことを推奨する。

また、仮に鍵のついているフリーWi-Fiであっても、メールアドレスやクレジットカードなどの個人情報は絶対に入力しないこと。

(外でのWi-Fiは基本的に「ネットサーフィン」程度と割り切ろう。)

●日本のITリテラシーが低いままの理由

理由は大きく分けて以下の2つ。

1 エンジニアに対する評価・境遇が悪く、派遣中心のブラック体質だから
2 日本のリーダーたちがITへの興味・関心が少なく、本質的な必要性や使い方について理解できていないから

上記のような構造的問題はそう簡単に解決するものではない。
そのため、個々人がITリテラシーを高めていくことが重要になる。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
当然に知っていること、または全く知らなかったことがあると思います。

ここで本質的に重要なのは、その分野の専門家が知っている最低限のリテラシーを身につけておくことで、いかなる状況でも一定のレベルで対処できることだと思います。

つまり、土台となるリテラシーがあれば、様々な場面で失敗するリスクが少なくなるということです。

この本では、本当に大切な情報に絞って解説してくれているため、本が苦手な方でも簡単に読めると思いますし、さらには実生活にも役に立ちます。

少しでも興味をもたれたのなら、ぜひ読んでみてください。

私もまだまだ学ぶことばかりですが、少しずつでも日常生活のリテラシーを高めていきましょう!

出典:超リテラシー大全/サンクチュアリ出版


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