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ひとりの本好きが、本好きの友だちと交わす往復書簡。

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読んだ本について手紙を書く。本好きから本好きへと書く手紙。往復書簡。手書きの必要はありません。ここから始まった往復書簡がいくつもあります。あなたの手紙、待っています。
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2022年12月の記事一覧

【8通目】あなたと一緒にフラヌールしたい——高原英里『詩歌探偵フラヌール』【書評…

拝啓 突然ですが、あなたは朝一番で耳にした言葉や、偶然に聴いてしまった曲の一部が終日、頭…

既視の海
1年前
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【7通目】生と死のあわいにある声——ジャン=ポール・ディディエローラン『6時27分発…

拝啓 一年で最も昼が短い日、冬至を迎えました。夏が好きなので、子どもの頃は最も嫌いな日で…

既視の海
1年前
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【6通目】破滅にむかって時が静かにすぎる切なさ——ジョルジュ・シムノン『離愁』【…

拝啓 冬至が近づき、日がほんとうに短くなりました。寒さをまぎらわせるために、心温まる物語…

既視の海
1年前
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【5通目】小説が先か、映画が先か——ジョルジュ・シムノン『仕立て屋の恋』【書評】

拝啓 昨晩は今年最後の満月でした。ご覧になりましたか? ただ正直にいえば、満月よりも、ち…

既視の海
1年前
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【4通目】静けさからうまれる愛——クリストフ・バタイユ『安南 愛の王国』【書評】

拝啓 一年でもっとも澄んだ空がみられる季節になりました。暖かさを求めてお日さまの方ばかり…

既視の海
1年前
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【3通目】空虚だからこそ悪がはびこる——アメリー・ノートン『午後四時の男』【書評…

拝啓 いくら師走になったからといって、そんなに急ぐことはないのにと独りごちました。窓の外…

既視の海
1年前
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