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年賀状アルバイトという仕事

今年もやってまいりました
年末年始の 年賀郵便 の期間雇用。
いわゆる 郵便局のバイト のお話です。

今回はそんな郵便局内の雰囲気を少しでも伝えたいと思います。
このバイトに興味ある方は参考にしただけたらなと思います。

ただし、実際の局内では 携帯やカメラは禁止 ですので(セキュリティー上、持ち込み厳禁です。)
自分のとこの画像を載せるわけにはいきません。

■ お仕事の種類は?


さて、この 年賀バイト には大きく2種類の配属先があります。
郵便局の求人サイトにも掲載されているのは大方この2種類です。

1)集配
  いわゆる皆さんのイメージする郵便やさん。自転車や原付で戸別配達します。
  年内は普通郵便をやりつつ、正月から年賀状がメインになります。
  募集人数は全体から見れば少なめでしょう。

2)仕分け
  配達区域の年賀状を戸別順・配達順に分ける作業です。
  早朝・日勤・中勤・夜勤などのシフトに応じた人数が募集されます。

私はこの(2)仕分けを経験しました。

私たちは基本的に年賀状しか触りません。
局内には年賀状のためのスペースが特設され、多くのバイトさんが加わるのです。

ここでは配属された (2)郵便課 を中心に書きます。
私が申し込んだ局ではすでに15日から始まっていて、ウェブから申し込みができます。

申し込むとその局で面接がありその後、採用・不採用が通知されます。

基本的に服装や髪型は自由とされています。

初めての方でも丁寧な説明があるから心配ないです。

執筆してる今でも12月25日まではまだまだバイト募集してる郵便局がありますから、興味がある方はチャレンジしてみて下さい。
(少量を早い時期に送っても邪魔なだけなので全国各局で25日までは年賀状の発送はしないという決まりになっているのです。)

■ こんな作業です


左) 作業の中心となるのがこの 区分機 です。
中) 「差し立て」「1パス」「2パス」「町名区分」などモードを変えながら分けられていく。
右) あて先が付箋されて全国の局別に発送され、また、全国から年賀状が集まってくる。

(2)郵便課 の作業の中心になるのが 自動区分機 です。
一時間に約5万通超えを処理できるスピードで区分され、これがストップすると全体が止まる騒ぎになります。
ちなみに人の手だとベテランでも一時間あたり1000通程度が限界とされているので、いかに高速か想像がつきますね、50人分超えの威力なので。

それでも万能ではないのが悲しい所で。
集配された年賀状の梱包を解き、向きを揃え、事故郵便をチェックし、私製・官製を分け、あるいは区分機にかけられないようなものを除外する作業はあらかじめ手作業でやらなければなりません。これを 「取り揃え」 といい、バイトの人海戦術が発揮される最初の関門となるのです。

近年のパソコン印刷では宛名面が白紙だったりもあって、そうなるとどうしようもなく、郵便局員の方に頼ることになります。
紛らわしい昨年の年賀状とか、年賀状だけど内容は懸賞だとか、色々混じってます。
また、シールや金粉、貼り絵、なども事故の元ですから区分機にかけられません。

もうひとつ自動区分機のできない事がありまして。
機械にかけられた郵便物はスキャンされ区分を示す見えないバーコードが打たれていきますが、中には 郵便番号を読み取れないものもある訳です。
これらは 「リジェクト」や「読み取り不可」 といった棚に分けられる事になる。

そこで人力の登場となります。
区分機の傍らにはモニターとキーボードが並んだ端末がありまして、
スキャンされた郵便物を人の目で見て判断し、改めて郵便番号や「字(あざ)」以下の住所を打ち込むのです。
これを 「打鍵」とか「VCS」 と呼び、キータッチの得意な方がよく回されたりしますね。
私はこれが結構好きで局で一番早打ちしていた自信があります。
まあ、普通にパソコンやスマホを扱える方ならすぐ覚えられます。
実際、この仕事は女性陣に優先され、男性陣は機械への積み込み作業に回されます。)

左) 押し寄せる読み取り不可データ、達筆や漢字の番地は人力で判断し、データ修正してコード化する。
中) 修正してもなお区分機でダメなものは、これまた人力で分けなければならない。
右) バイトの最終防衛ラインである「手区分」、結局は人の手と目が頼りなんですね。

つまりは人間のお仕事は、
「区分機にかけるための前準備」
「区分機のお世話」
「区分機の後始末」
 です。

それから区分機から弾かれた物の一部は自局内の小部屋へと運ばれまして、
画像にあるような状態の「戸別指し立て」という作業へ移ります。

こちらは町内の番地、一軒ごとに住人を確認しつつ
元旦に 年賀状が届くあの状態 にする作業です。
地区ごとの箱が大量に分かれています。

他にも 「引越し先への転送」もここに回されます。
年賀状だけでない個人情報に触れる機会があるのも特徴です。

■ 興味を持ってもらえましたか?

以上、大雑把に見てまいりました。
年賀郵便のバイトについていかが感じたでしょうか。
以上で紹介を終わりたいと思います。

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