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年賀状で気をつけたいこと

はじめに

はじめましてデジャヴと申します。友人・知人や仕事上で付き合いのある人が多いと、新年に向けて年賀状を何十枚と出すことは珍しくありません。また、郵便局では毎年約20億枚もの年賀状を捌いています。2021年用の年賀はがき発行数は21億3,443万2,500枚でした 。

私は2019年にN郵便局で年賀状の仕分けをしていましたのでその時の知見を皆様にお伝え出来たらなと思います。
※以下に述べることはただ単に郵便局職員に手間をかけさせないためであって送付相手を思ってのデザインの為ならこの限りではありません。

①一番大切なこと

年賀状の投函を12月25日までに済ませること。
これが一番大切です。
昨今の年賀状投函のピークは12月29日になってるようですが年賀状ために増便がされているとはいえ、元旦に届くとは言い切れません。
年末年始ギリギリになって仕事を増やさないためにもお願いします。

②年賀状を作るにあたって

 年賀状は以下の写真のような読み取り機を使用して各地区へ振り分けていきます。

この機械の台頭によりはがきの分配は非常に楽になったといえます。
この機械,実に有能で郵便番号から各地区に分配するだけでなく郵便配達員の方が年賀はがきの束のまま上から順番に配達できるように重ねられる順番も計算されているのです。

年賀状を仕分けする人間にとって忌み嫌われるのがこの機械で読み取ることができない、手で仕分けなければならない年賀状です。

ここからはその機械で読み取ることができない年賀状を紹介していき、ご自身の年賀状作成の注意点として知っていただけたらなと思います。

⑴宛名は印刷で

郵便局にとどく年賀状には印刷されたものからボールペン、筆ペン、さらには鉛筆で書かれたものまで多種多様な筆記具で書かれたものが届きます。
この中で印刷以外で書かれたものに共通するのが総じて
「  読  め  な  い  」
人間が読めないものを機械が読めるわけがありません。
字がきれいで読めるものが一定数あるのは事実ですがほとんどがはじかれます。
CSVの手入力をやっていると特に幼稚園児が書いたものやお年寄りの方が書かれた達筆な字が多くみられます。

⑵住所は算用数字で書いてください。

年賀状は縦書きですので漢数字で書きたいのはわかります。
これは(1)で印刷以外の方法で年賀状を書かれた方にお願いで機械で読み取れないものは人間が書いてある字を推理して機械に手入力していきます。
そのときに12番地を一二と書けば三なのかわかりませんし、1111番地とかはもう地獄です。

⑶住所は最後まで書いてください。

郵便番号が無くても住所さえ書いてあれば届きますが郵便番号だけのものは届きませんし、届いたとしても郵便局員の方が宛名から時間をかけて調べてくださっています。
郵便番号は便利ですが万能ではありませんのでお願いします。

⑷ふくらんだシールは貼らないでください。

子どもの年賀はがきなので膨らんだ厚みのあるシールが貼られた年賀状が届くことがあります。
そのような年賀状はそもそも機械に入れることがないので機械に入れる前に手作業ではじかれることになります。

⑸印刷済みで張り付けるタイプではない切手がお勧めです。

これは機械で読めないということはないのですが当たり前なことに張り付けるタイプの切手は剥がれます。年賀状の仕分けをすると床に落ちた切手が結構見られます。
問題があるというわけではありませんが知っていただけると幸いです。

③年賀状を投函するにあたって

年賀状をポストに投函するにあたって気を付けてほしいことは以下の4つです。

1.年賀状の向きを揃えること
2.年賀状は輪ゴムで束ねること
3.余計なものが紛れていないか確認すること
4.区内宛ての投函口があるときはそこに入れること

⑴年賀状の向きを揃えること

年賀状を束ねるときは、すべて同じ向きに揃えます。たとえば「表面(住所や宛名を書く側)と裏面(本文や賀詞を書く側)をバラバラの向きにせず、上面を表にしたら残りも表、表、表……と重ねる」というイメージです。

郵便局では郵便区分機という機械を使い、年賀状を仕分けています 。もし年賀状の向きが揃っていないと、郵便番号や宛名が読み込めず郵便区分機から漏れてしまいます。

つまり機械に読み込ませる前に、作業員が向きを揃えなければなりません。気づかないまま機械を通してしまうと、漏れた年賀状を手作業で仕分けする作業も発生します。手作業の際に年賀状が汚れたり曲がったりするリスクも考えられるでしょう。

以上のことから、年賀状の向きは揃えて束ねておくことをおすすめします。

⑵年賀状は輪ゴムで束ねること

大量に年賀状を出すときには、輪ゴムでまとめて投函すると配達作業中のトラブルが減りやすくなります。

主な理由は次のとおりです。

  • 束ねることで年賀状の強度が増し、投函・集荷時にキズや折れが発生するリスクが減るから

  • 1枚だとシールやその他のデコレーションが取れやすくなるから

  • バラバラの状態だと郵便局での仕分け作業の手間が増えるから

  • 集荷員が郵便ポストから取り出しやすくなるから

以下に、年賀状を輪ゴムで束ねるときのポイントをまとめました。大量に年賀状を出すときは意識してみてください。

  • 2本の輪ゴムを使って十字に止めること
    (1本だと外れてバラけやすい。またゴムが切れる可能性がある)

  • ある程度まとまった枚数を束ねること
    (2~3枚だと輪ゴム跡が付いたり張力で曲がったりする)

  • 郵便ポストへ投函するときは投函口に入る厚さにすること
    (100枚程度までが一つの目安)

年末年始にはポストに輪ゴムが設置されていることが多いので利用をお願いします。
年賀状を購入するときに渡される半透明の袋にいれていただいても構いません。

⑶余計なものが紛れていないか確認すること

束ねた年賀状の中に余計なもの(付箋やメモ)が挟まっていたり、年賀状以外の郵便物が紛れていたりしないか、出す前に確認します。

親切心で「1~10枚目は〇〇県、11枚目以降は〇〇府宛」といったメモを残した場合でも、逆に分類するときの邪魔になります。大まかな選別は郵便区分機に任せましょう。

また年賀状以外の一般郵便物を一緒に束ねる行為も、余計な仕分け作業を増やすことにつながります。

⑷区内宛ての投函口があるときはそこに入れること

東郵便局や昭和郵便局など区の名前やその都市の名前がついている郵便局には手作りのどでかい郵便ポストが置いてあり、市外(区外)宛ての年賀状と市内(区内)宛ての年賀状で口が分かれていることが多いです。
これは何のためにあるかというと上記の機械で仕分けするときに
全国 → 県 → 市区町村 → 地区 の順に分けていきます。
市内(区内)宛ての年賀状を分けていただくとこの「全国 → 県 → 市区町村」をショートカットしていきなり地区ごとに仕分けることができます。
だからといって市内(区内)宛てのところに市外(区外)宛ての年賀状を投函すると大惨事になるので注意してください。

以上が年賀状で気を付けたいことでした。

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