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【銭湯巡り】新宿区・世界湯/馬場歩きの後で行ける早大生へオススメ銭湯

 実は私、こう見えても早稲田大学出身です。
 学生時代には早大から高田馬場までの通りを歩いて帰ることがよくありました。いわゆる「馬場歩き」と呼ばれる行動で、早稲田から高田馬場までのバス代や電車代を浮かすためでもありますが、この通りには古書店、ラーメン屋、カフェなど学生への甘い誘惑…もとい学生向けの見所も多く、ずいぶんお世話になったものです。
 また、到着点にあたる高田馬場も、早大生が集まる街という印象が強いですね。

 その高田馬場からさらに西側に歩いていき、横道から住宅街に入ってしばらく歩いた所にあるのが、今回紹介する「世界湯」になります。

◆フロント前にある休憩スペースが広々快適

 世界湯はマンションの1階が銭湯になっているタイプ。開業は昭和29年で、平成21年に現在の形にリニューアルされたそうです。

 入り口からフロントの間にある休憩スペースがかなり広いのが最初の特徴です。マッサージ椅子、自販機、大型テレビと設備も充実。

 壁面には地域情報の掲示やポスターなども沢山貼ってあり、地域紙の配布ラックも。ここだけ見ると、銭湯というより公共施設のような雰囲気です。

 フロントでは靴カゴの鍵と引き換えにサウナ&レンタルタオル付きの料金(1,100円)を払います。人気の銭湯だけあって、120分以内で上がるよう受付の方から案内があります。

 脱衣所も明るく清潔で、ロッカーが比較的広めなのが便利。トイレも広くて使いやすいなど、ここも公共施設っぽい雰囲気です。

◆イグアスの滝のタイル絵がスゴイ浴室

 浴室はそこそこ広め。天井は低めながら、落ち着いた照明が室内に独特のお洒落な雰囲気を演出しています。

 また、ここの銭湯で特徴的なのは壁面に描かれたタイル絵。通常であれば富士山などが多いですが、ここでは驚くことに…

この大瀑布を拝みながらゆったり入浴するイメージ
(出典:Wikipedia「イグアスの滝」ページより)

 南米・イグアスの滝がデカデカと表現されています。銭湯でこのような絵柄を見るのは珍しく壮観。

 浴槽の構成は以下の通りです。

・大浴槽

 ジャグジー、電気風呂、座風呂、そして全身ジェットが設置されています。湯温は若干高め。
 電気風呂は押し〜もみ〜叩きを周期的にスイッチするタイプ。刺激が弱めで、初めて利用する方にもオススメです。
 ジャグジーの泡は細かく、全身を撫でるような感触が非常にグッド。

・低温風呂

 浴室のサウナの間にある岩風呂を模したようなスペースに設置。季節によって温度が変わり、特に夏場はぬるめの水風呂くらいの温度に調節されます。

・水風呂

 こちらも岩風呂スペースに設置。なかなか広い空間が確保されており、水温も丁度良く設定されています。

・サウナ

 上下2段の広いスペースが確保されており、温度設定はかなり高め。TVモニターあり。しっかりと汗を流すことができます。

◆高田馬場のコミュニティにとって大事な場所なのかも

 世界湯の客層は、若い人から年配の方まで本当に様々です、実際、現役の早大生の方も少なくないかも知れません(確かめる方法が無いですけども…)。

 こうした雰囲気づくりのうえで、公共施設・コミュニティハブっぽい造りが上手に作用しているようにも見受けられます。設備は新しいけど、役割は昔ながらの「社交の場」としての銭湯に近いのかも。

 世界湯を出た後は、自然と高田馬場方向へ戻ることになります。
 近年では街中華を始め、ベトナム料理やミャンマー料理などのお店が増え、新大久保のようなアジアンタウン化が急速に進む高田馬場。「世界」湯の後で「世界」各国の料理や酒に触れてみるのも面白いかもですね。

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