健康診断の結果は、自分と向き合う記録の宝庫
健康診断の結果って、何に注目して見ていますか?
身長、体重、視力、…その他Aや優などで表記される判定結果くらいではありませんか?いやいやー、健康診断の結果は、判定の裏にある数値にこそ見どころがあるのです。そしてそれは、過去のデータと見比べることで新たな姿を見せるのです!!(どやどやーん)
まあ全部受け売りなんですけど…。
健康診断結果の見方を教えてもらった
以前このbosyuに応募し、私は目からウロコがボロボロと落ちました。健康診断の結果は、自分の体に関する情報がたくさん詰まっているのです。
このbosyuを出されていたのはバリスタ保健師 しのさん。過去にはbosyuコラボイベントも行われました。
私はそのコラボイベント参加者のツイートを見て「こ、これはおもしろそう!!」と応募したクチです。もともと痩せ気味であることの相談もしたいと思っていたところなのでちょうどよかった。
今は当該bosyuは終了していますが、またやることがあるのかな…?
しのさんの『バリスタ保健師』についてはこちらの記事をご一読ください。
普段は会社版保健室の先生(=産業保健師)として、働く人の心と体の健康を支えるお仕事をしています。働く人の健康を支えるために、「バリスタ保健師」という新しい働き方を形にしていくことが今のわたしの目標です。
「基準値」の意味を知り、自分の今を知る
健康診断の結果って、様々な項目にAとかBとか、優良とか要注意とかの判定結果があると思います。
判定結果はあくまで『基準値』に対してどうかにすぎません。例え去年と今年が同じA判定でも、今年のAはBに近いAにかもしれない。
一番わかり易い例で教えてくれたのは、コレステロールの話。
悪玉コレステロール(LDL)と善玉コレステロール(HDL)。みなさんも健康診断の結果があれば見ていただきたい。必ずこの数値は載っていると思います。
まずそれぞれの役割について教えてもらいました。
LDL…悪玉コレステロール
血管を通り体中に脂質を運び、必要な膜を作ったりする役割を持つ。ただ、多すぎるとそれはそれで塊ができちゃったりして、血栓ができやすくなってしまう。動脈硬化のなどに繋がる。
HDL…善玉コレステロール
血管にある余計なコレステロールを回収する役割を持つ。
悪玉=悪者とばかり言われがちだけど、コレステロールを体内に運ぶ重要な役割も持ちます。悪玉を減らし、善玉を増やすのが良いと一般的によく言われますが、とはいえ悪玉が少なすぎると、それはコレステロールの運搬が足りずによくない。
要するに、悪玉と善玉のバランスこそが重要なのだと言います。これを『LH比』と言います。言われてから見ると、ちゃんと書いてあるんだな~。
(ちなみにLH比はLDL÷HDLで算出し、1.5以下が標準、2以上が溜まりがち、2.5以上は要注意とのことです)
悪玉(LDL)の数値は食事に影響されます。脂っこいものの食事ですね。トクホ商品が脂を抑えるのを謳うのはここにあるのか~。
一方善玉(HDL)の数値はズバリ運動に影響されます。特に有酸素運動とのこと。
私はHDLが上限近く、LDLが下限近くという謎バランス。この時期はよく歩いてたからでしょうかね。LDLが低いのは、脂っこいものをあまり食べないからなんだろうな。そもそも食べなさすぎなのかもしれない。
ここで言いたいのは、コレステロールの話一つとってもわかるように、「生活のアレコレが、体に影響するんだなぁ!そしてそれは、診断でわかるんだなぁ!」ということです。
この辺のことを聞くと本当におもしろかったんですよね。引っ越しで駅までの距離が増え、徒歩時間が増えた人がいきなりLDL改善した例なんかもあるようで。
こう見ていくと、健康診断の結果っていろんな基準値があります。それぞれの数字が大きい/小さいってどういうことなんだろう?何に影響するんだろう?というのを知っていくと、物の見方の解像度がどんどん鮮明になっていく気がします。
数字を自分の生活に照らして、答え合わせをする
そして、数字をもとに過去と比較をすることで、自身の生活も振り返ることができます。LDLは、HDLは、LH比は去年と比べてどうだったのか。それぞれ食事や運動が直接関係してくる数字です。
在宅勤務が増えた今年は、きっと昨年に比べてHDLが減ってるんじゃないかな…なんて私は思うのです。
体重だけ比べるのも良い。自分の体重推移を記録すること。朝スッカラカンのときの体重と、寝る前の体重。これらを記録するだけでも、自分の1日の増加量がわかるし、寝ている間の代謝もわかります。(起きたら体重減ってるの謎じゃないですか?怖い)
こうした記録があれば、『こんなものを食べた日は体重がよく増えた』、『運動を始めたから、食べ物は同じだけど体重が減り気味になった』みたいな情報が掛け合わせられるようになります。
体温だってそうです。毎朝図ることで、自分の平準値がわかります。世間の標準ではなく、自分の標準を知ることが大事。
記録すること、変化を捉えること
話を聞いて以来、体重を記録することから始めています。もともと痩せ気味で、なかなか体重が増えない体質の私は、増やす意識を持って過ごすようにしてみました。
例えばタンパク質を意識した食事、筋肉をつけるための運動、などなど。記録をつけていくと面白いもので、毎晩体重を測ると「ああー、今日はちょっとお昼少なめにしたから増えなかった~~」とか、「晩御飯に肉をもりもり食べたので増えた!」などの変化に気づくようになりました。
しのさんは保健師として、「相手が踏み出すべき一歩目を、簡単な一歩に落とし込むこと」を意識しているとおっしゃっていました。
「有酸素運動が必要です」じゃなくて、「毎日○歩歩いてみてください」「○分歩いてみてください」「たまには少し遠目のコンビニに行ってみてください」といったような、『できそうな具体的な行動』に落とし込んでみることを心がけているそうです。
相手が興味が持てそうな形に持っていく。その人ができること、好きなことと掛け合わせることで、続けられる形を提案することが、しのさんのやりたいこと。
私の痩せ型相談に対しても、食生活をヒアリングした上でタンパク質をバランス良く取ることの提案をしてくれたし、運動も手軽にできそうなことから教えてくれたし、何より『1日の中でも体重の動きがある』ことから記録の楽しさも教えてもらえました。
まんまと続いているので、いいとこ突いてくれたなぁという思いです。検診結果を見る楽しさを覚えちゃいましたよね…。はよ今年の健康診断うけたい。
バリスタ保健師というスタイルは、コーヒーでも飲みながら、相手の話を聞いて、ちょっとでも健康に結びつくような意識を相手に持ってもらう。そんな思いが込められているんだなと思いました。
しのさんがラジオに出ます
8月24日の『勝手にbosyuラジオ』に、しのさんが登場します。
お相手はこちらもbosyuコラボイベントでお馴染みゴマちゃん。コーヒー関係の話題、bosyuコラボイベントの話題、その他いろいろな話が聞けるんじゃないかなと思っています。
ゴマちゃんは特にbosyu関連、コラボイベントはもちろん、bosyu cafeのコミュニティでもいろんな活動をされているので、そのあたり興味ある人は必聴です。
後日アーカイブも聞けますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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