20201124月組「WELCOME TO TAKARAUZUKA-雪と月と花とー」「ピガール狂騒曲~シェイクスピア原作『十二夜』より~」本編
そんな宝塚に、ようやく、リアルで会える…!!
観劇したのは、月組公演「WELCOME TO TAKARAUZUKA-雪と月と花とー」「ピガール狂騒曲~シェイクスピア原作「十二夜」より~」。
月組には、突出した推しはいないもののyoutubeの初日映像を観て「これ絶対好きな世界観やん」と確信しチケットを購入した。
ヅカ友からも「THE宝塚って感じ。期待を裏切らない」という熱いコメントをいただいたので、期待値は高まるばかり。
そして開演。
幕が開き、パッと照明が明るくなると、舞台一面に月組メンバー。
開始10秒で号泣。
ようやく…ようやく出会えたよ…ありがとう宝塚…
そうだ…そうだよ、これが宝塚だよ…
ありがとう迎え入れてくれて…ありがとう…ウェルカムウェルカム…
(↑その時の心の声)
コロナ禍で私を支え、そして夢をみさせてくれた世界が、今目の前に存在している。
それだけで胸が熱くなった。
目の前の光景に対し高揚する感じ、久しぶりだった。
ここ数年、あまりにも沢山のミュージカルに足を運びすぎたため、正直慣れが生じ感動のバロメーターの動きが鈍くなっていたのは否めない。
そんななか、あんなにも瞬発的にときめいたのは一昨年のミスチルのコンサートのオープニング以来ではないだろうか。
(ミスチルはパブロフの犬状態なので何回ライブに行ってもときめいてしまうのです。)
前半の演目(WTT)で特に目をひいたのは松本悠里さんと美園さくらさん。
松本さん、え、本当にきれいなんすけど…
所作が綺麗なのはもちろんのこと、所作一つ一つ(なんなら目線からも)から想い人と会えない悲しさや、想いの強さが伝わってきて胸が痛かった。
これが日本の芸術だ、と魅せつけられた。
美園さんは、オーラがまぶしかった。
振りからも、表情からも、多幸感というか、本当に存在感があった。
何も知らない人でも、彼女がトップ娘役って気づくと思う。あの白塗りの中でも。
演者としてピークにきているんだな。
本来ならオリンピック期間に上演されるはずだったため
海外の方を意識したのか、クラシックに乗せ日本舞踊を披露するというなんとも乙な演目だ。
そして、この重要文化財に推薦したいくらいクオリティの高い「THEおもてなし」伝統芸能を、海外の方々にご覧いただけないのが本当に悔しくて、再び泣いた(笑)。
非常に情報量が多く胸がいっぱいで、休憩時間はふらふらでした。。
そして後半!ピガール!
そもそもね、私フランス行ったことないのにフランスかぶれなところがありまして。
「パリのアメリカ人」の世界観めっちゃ好きだし、「ムーランルージュ」の映画の艶やかさも好きだし
こりゃあたまらんちいな演目だ、と期待値激高でしたが、
ひょいと超えて来たよ、月組。
包み隠さず言うと、私は宝塚にクオリティは求めていない。(その欲求は四季で回収するので)
最低限プロの歌と踊りと演技があれば、あとは世界観で満足、という基準軸。
ところが今回観たところ、クオリティも高い!(人によって差はあれど)
主要メンバーの細かい演技はもちろんのこと、るうさんとちなつさんがいい感じに舞台をしめてる。
あと、れいこちゃんも貫禄あって、ベテラン俳優の風格だった。
総じて棒演者がいないんだよー!!
あとね、台詞も聞き取りやすかった!すごいすごい!!(狂喜乱舞)
しかもこれ、コメディなんですよ。
あの「清く、正しく、美しい」タカラジェンヌが、風格そのままにコメディやってるんですよ!
それなりに演技力なきゃ、すごくカッコ悪くみえるはずなのよ。
加えてあの大人数、絶対グダってみえちゃうはずなのよ。
そうじゃないから、すごい。さすが演技の月組。
ていうか、なめすぎ私。
しかし今回、目を見張ったのはやっぱり
トップスター、珠城りょう。
WTTもそうだけど、総じて包容力あるオーラが、たまらなくかっこいい…
それに加えて今回は女役を一人二役!
ジャンヌのたまきち、めっちゃ可愛かった…お目目キラキラなピュアガールでしたよ…
たまきちって、おそらく骨格ストレート体系で
燕尾服はめっっっちゃかっこいいし似合う一方、それ以外の衣装って(厚着なこともあり)損しちゃうタイプだと思うんです。
でもジャンヌたまきちは、そういうの全部取っ払って、演技で華奢な女性を表現できていた。乙女全開に解き放っていた…
戸惑う表情とか、笑顔とか、守ってあげたくなる…コノヒトトップスターヨネ…?(笑)
そして忘れちゃいけない、影武者のせれん君、めっちゃかっこよかった!!!
あとね、メインが良かったのはもちろんなんだけど、
何気に一番感動したのが、階段降り…(笑)
ああ、これがCSやらyoutubeで散々観て来た光景…涙!!!
きらきらしていて、みんな笑顔で、これぞエンターテイメント。
トップスターを迎えたときに会場のボルテージが絶頂に達する雰囲気といい、快感でしかなかった。
これだけでもお金払って来た甲斐が合った。
ごちそうさまでした。
こうして私の2回目の宝塚・自粛明け初の宝塚は終了した。
会場から出たあとも、しばらく余韻に浸りたかったけど、早く密からでなければということでそそくさと駅に向かったのでした…
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