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千葉の片隅に流れ着いたアラサー女

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【観劇感想】内野聖陽さんひとり芝居「芭蕉通夜舟」で学んだ実年齢から離れた芝居について

※ネタバレ注意 先日、諸々の行き違いがあり朝5時の新宿に取り残された。 ほぼ完徹状態の朦朧とした意識のなか、丸一日空いた予定をどう過ごそうか考えたところ、(そうだ、内野聖陽さんのひとり芝居を見よう)と唐突に思い立つ。 それから眠気で電車を乗り過ごしたり帰ってきたり、ルノアールでモーニングを食べたりして時間を潰して昼前。 周りに引かれない程度にふらついた、ゾンビのような足取りで紀伊國屋サザンスターTAKASHIMAYAにたどり着く。 当日券を(年齢ギリギリにも関わらずU-

    • アラサー女が火垂るの墓を初めて見たら祖母の教えが理解できた話

      最近Xで話題の火垂るの墓なのだけれど、私はなんだかんだで三十代になる今まで見る機会がなかった。折角なので見てみることにした。 あらすじとしては単純なもので、思いがけず戦争孤児になってしまった十五歳の清太が、四歳の妹、節子と親戚の家に身を寄せるも居候としての扱いに耐えきれず、どうにかして二人で身を寄せ合いながら生きようとした結果、失敗してしまう話である。 ネットの評判では見る人の年齢や時代によって感想が変わるとのことだったが、実話が元になっているだけあって、全ての登場人物の

      • 『お洒落な喫茶店で珈琲の写真を撮るも、つい食べ物がメインになってしまう現象』に名前を付けてほしい

        いや私だけかもしれないが。 先日、喫茶店に行ったときの写真を見てほしい。 このザマである。 勿論、ナポレオンパイが好きで、メニューを見て喜び、いそいそと注文したという背景は大いに影響しているが──私が撮ろうとしたのは珈琲である。 それがまるで主役に添えられたバイプレイヤーかのように、背景のように溶け込んでいる。 素敵なコーヒーカップに注がれた、挽きたての豆を丁寧にハンドドリップしたこの店イチオシの、店の名前まで冠された「ラミルブレンド」が、だ。 有り体に言って、ピ

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