NEEという音楽について
NEEに初めて出会ったのは、高校生の時だった。
高校生って、みんなそうなのかもしれないけど、その時私は、自分のことが大嫌いだった。
周りと自分を比べて、自分なんか、って思ってたし、なんのとりえもない、なんの才能もない自分が大嫌いだった。
そんなときに、私はNEEという音楽に出会った。
ポップでリズミカルで、一度聞くと頭から離れない中毒性のある音楽。
キャッチ―なフレーズ。
NEEの世界に惹かれて、その音楽に惹かれた。
でも、一番自分に刺さったのは、
自分みたいな、踊れないくらい気分の落ち込んでいる人たちを踊らせてくれるような、そんな音楽だったからだと思う。
前の向けない暗い自分に、「前向けよ」じゃなくて、一緒に落ちようとしてくれる音楽。
一緒に、暗闇の中で踊ろうぜって言ってくれる音楽。
だから、私はNEEに惹かれたんだと思う。
大学生になって、初めてフェスでNEEを生で見て、
くぅさんのMCを生で聴いて、
あれほど心の底から踊りたくなる瞬間はないくらい、今でも思い出す、そんな初ライブだった。
大好きで大好きで、NEEの奏でる音楽が好きで、ライブが好きで、くぅさんが大好きだった。
楽曲は残る、なんてことを言う人がいる。
ちがう、私が言いたいのはそういうことじゃない。
確かに、これからもNEEの音楽に、私は支えられて生きて行く。
けど、もう新曲が聴けないということ、もうライブにいけないということ、もうくぅさんの声が聴けないということ。
辛いな、後悔でいっぱいだ。
たくさんライブに行って、たくさん音楽聴いてきたのに、
それでも後悔でいっぱいだ。
生きなきゃ。私は、
暗闇の中で、隣に寄り添ってくれるNEEがいるから。
でも多分、当分は立ち直れないだろうなって思う。
SNS見るのもつらい。
信じられないし、受け入れられない。
もう聞けないのだ、くぅさんの
「革命は起こりません」という声、
くぅさんの、高いジャンプはもう見れないのだ。
くぅさんの作るNEEの新曲は、もう出ることはないのだ。
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