2020/08/16

起きた。今朝は卵かけごはん。最もベーシックな卵かけごはんは、ごはんにたまごをかけただけでなく、さらに味の素をかけたとき完成する、と僕は信じている。

幼少の頃、父はよく、卵かけごはんを食べており、自分は大人のマネをしてみたい年頃だったので、母にねだって同じ卵かけごはんをつくって食べさせてもらった。そのときはおいしいものだなと思っていた。

ところが、上京して一人暮らしをしてみたとき、自分でたまごをご飯にのせて食べたのだが、どうもしっくりこない。醤油が足らなかったかとか、七味でも入れていたか?(それはおじや)とか、色々、思い出してみるも不発で、最後にはあきらめて勝手に都会の食材が悪いのかもしれないと、思いこむようになった。イソップ童話の、すっぱい葡萄のエピソードである。

だが、いつの日か、実家に帰って、たまたま父親が遅く、一人で帰ってきて卵かけごはんをすすっていた時に、今度こそここにヒントがと目を凝らしてみると、そこには味の素のビンが……。

君だったんだね。卵かけごはんに欠けていたものは。つまり僕がこれまでつくっていたのは、「欠け卵かけごはん」だったわけだね。僕は話をややこしくする天才なので、こういう言い回しが大好きである。本当に申し訳ない。今日、この卵かけごはんをつくる際に味の素を加えると、イメージが一変する。という知見を、フグハウスの住人と共有した。

同じように今ひとつイメージの合わない卵かけごはんにお困り(?)の読者の皆さまが、うっかりこの記事に会えることを期待して、完全に卵かけごはんのことしか書かないデフノートを提供した。

- 睡眠時間 0-8 (8h)

こっちが本命です。

(2020/08/17 へ続く)


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